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出席簿を持って教壇に立つ俺は
「全員席に座れー、ちゃんと全員来てるか確認するから、名前呼ばれたら起立して返事しろよ」
そう言って、立つそこはピカピカの1年生が騒ぐ
桜ヶ丘高校 1年A組の教室
本日は入学式
「あー、でもその前に俺の自己紹介な。 俺は担任の坂上 玲音、よろしくな」
そう言って笑顔を見せる
「じゃぁ、1人ずつ呼ぶから、起立して返事なー」
次々に名前を呼び、出席簿も終盤に差し掛かった頃
「ノノムラ ハジメ」
その名前を呼んだ時、教室の後ろのほうから声がした
『先生、ハジメじゃなくて、イチです。 野々村 一(ノノムラ イチ)』
「イ…チ?」
イチ? ノノムラ イチ?
俺は声がした方に視線を向けた
゛ガタンッ゛
と、大きな音を立てて、俺は黒板に背中を打った
覚えている…
この顔も…この低い声も…
まだ肌寒さ残る4月だというのに、俺の額からは汗が流れる
動揺を見せないように
「あ…はい、野々村 一(ノノムラ イチ)ね…わかった」
気を取り直して、次々と生徒の名前を呼んだ
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