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確信 scene坂上
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俺の鞄からメールの受信を知らせる音…
開けば
『先生、まだ仕事中ですか?』
俺は素っ気なく
「まだ仕事中」
それだけ返信、絵文字無し。
メールの相手は
野々村 イチ 15才 男
俺のクラスの生徒でバスケ部…そんで…俺の恋人…らしい
まぁ、なんやかんやあって、付き合っている、いや、付き合ってんのか?
身体の関係はある、俺はイチに好きだとは云われたが、俺は云ってない、嫌いではない、むしろ好き、でも云えない…だって、10才も年下に好きです、なんて恥ずかしくて云えない。
メールを返信してから30分後、またメールの受信音
まだ30分しか経ってないだろ、少しくらい待てないのか、あいつは…
ため息混じりにメールを開くと
"久しぶり
ちょっと会って話たい事ある、今日、仕事終わったら家に行く、多分、7時30分頃になる、会えるか?"
from 達哉
何で、今ごろ…
この達哉って男は3ヶ月前に俺を振った奴…
俺はバッと時計を見た、良かった、まだ7時、家に勝手に行かれたら…家にはイチがいる…はちあわせする前に、達哉にメールしなきゃ…
"ゴメン、達哉、もう会えない、家には来ないでくれ"
メールを返した後、すぐにイチに電話をした。
「俺が帰るまで、家に誰か来ても、絶対に出るな。絶対にだ。」
イチはよくわからないが
『わかった、先生、早く帰ってきてくださいね、俺…お腹すいた…』
俺はフッと笑って
「わかったよ、すぐ帰る」
そう言って
イチとの電話を切った後、仕事を片付け、家まで急いだ
家の前まで来て時計を見ると、7時30分過ぎていた、家の前には誰もいない。
良かった…
達哉は来ていない…
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