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俺はモソモソと動いて
「暑いし…これでいいや」
そう呟いて着替えた。
ハーフパンツにTシャツ、少し深く帽子を被り、伊達だけど眼鏡をかけた。
誰に会うかわかんないから、一応変装…のつもり。
待ち合わせの時間より少し早めに着いた俺は、待ち合わせ場所が見えるカフェで時間を潰した。
そしたら、待ち合わせ時間15分前にはイチが見えて、直ぐに行こうとしたけど…止めた。
待ち合わせ時間まで、俺を待つイチの姿を俺は見ていた。
イチは周りをキョロキョロと見ては腕にしている時計を眺め、ポケットから携帯を出してディスプレイを確認する。
あ…メール…
"先生、もう着きました?"
もう着いてるけど、俺はまだもう少しイチの姿を眺めてたくて
"まだ、もう少しで着くよ"
そう、返信した。
待ち合わせって…ちょっといいかも。
そんな事を思いながら、珈琲を飲む。
イチの待つ姿を十分に堪能した俺は
「悪い、遅くなった…だいぶ待ったか?」
なんて白々しく聞いて
『いえ、俺もさっき着いたばかりなんで』
なんて可愛い事を言うイチの頭をグリグリなで回し
「映画、始まっちまうから中入ろう」
そう言って二人映画館の中へ入った。
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