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酒飲み放送にて
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チャンネル生放送で酒飲み放送をやる事になったmsspの四人組。
四人が思い思いに持ち寄ったお酒を片手に持ち待機して、乾杯の音頭をきっくんがとると男だけによる飲み会が始まった。
「全世界の皆??いくぞ!!…すぽーーーーん!」
すぽーん!と言うときっくんは手に持っていた缶ビールを一気に飲み干した。
「うえーい、はじめから飛ばすねぇきっくん!」
FB777が左隣に居るきっくんをツンツンと指でさす。
その顔はサングラスで目元が隠れているとはいえ、何故かウザさが全面的に出ていた。
「オレの胃袋は宇宙だから大丈夫!ほらFBももっと飲めよ」
そう言いながらFBが手に持っていたジンジャーエールのお酒をグイグイ押す。
きっくんのされるがままに、FBは「おっと?んんんー」
と言いながら飲み干していた。
「俺は知らねーぞー」
そんなFBの姿を見て、うわーっと引き気味に言うのはeoheohだった。
表情は生放送スタイルの為分からないが、声が引いている。eoheohはお酒が弱く以前吐き手としてデビューした苦い思い出がある為今日は自重しようと思っている様だ。手にはカルアミルクが握られていた。
「だいじょーぶ!まだ一杯ぐらいじゃオレ酔わないから、さ!」
ガハハと笑いながらFBが右隣にいるあろまの肩を「なっ?」と言いながら抱いた。
その瞬間、放送画面は「きゃーー!」や「あろま逃げろ」等の喜びなのか何なのか分からないコメントで溢れかえっていた。
肩を抱かれたまま無反応のあろまは、手に持っていたビールをグイッと飲む。
「きっくん、それとってー」
あろまが氷の入ったコップを欲しがり手を伸ばし「ほらよ」ときっくんがコップを手渡す。
その間FBは「な?」と言った顔のまま静止芸をしていた。
顔はウザ顏つきで。
一向に反応を示さないあろまから、静々と離れきっくんを挟んで向こうに居るエオエオに
「それ何のんでんの〜?ちょうだい?」
と手を伸ばした。
潔い切り替えにリスナー達は
「ボッチおつ!」や「先生安定のスルーw」
とコメが流れていた。
「ん、これか?カルアミルクだったきがするけど。はい」
そう言いながら自分の飲みかけを手渡す。
それをFBは味見して
「ん〜、甘くて美味しい」と普通のテンションに戻っていた。
「俺にもちょうだい」
あろまが隣からFBの酒をもらう。
「こんなんはジュースだ、ジュース!」
味見してそう言いながら端っこ同士な為、膝立ちになりながらエオエオに酒を返すあろま。
「しょーがないだろー、苦手なんだからさ」
ちょっと不貞腐れた様に言うエオエオにFBが「直ぐ吐くもんな」とチャチャを入れていた。
「俺はこれでいいんだよ!」
そう言いながらいつもより早いペースでお酒を飲んでいくエオエオに、少し心配そうな目できっくんが見ていた。
「甘いやつは知らないうちに酔ってるから気をつけろよ?」
普段のテンションとこういう時に切り替えが出来るきっくんにリスナーから「流石元バーテン!」や「優しい!」と賛美が送られてた。
それをチラッと見たきっくんは、ニシシっと笑いながら「そう、オレ優しいからな!エオエオの事心配しちゃう!」
エオエオに肩タックルを仕掛けた。
「ぶっ!ゲホゲホ…きっくん危ないからやめろよな、もー」
と言いながら後ろを向きフードの中を綺麗にしていた。
その後ろを向いてる隙に、事もあろうかあろまがウーロン杯を作ってエオエオの側に置いていた。
その姿はバッチリリスナーには見えていたのが、画面に向かって内緒のポーズをとるあろまに、リスナーは「分かった!」「おk」と一致団結した。
「ゴメンゴメンって、ほらお茶持ってきたからお酒の代わりに飲んどけよ?な!」
さり気無く手渡すきっくんに「ありがと」と言いながら受け取るエオエオは疑っている様子は見られなかった。
いつもなら止めるFBもまだ大丈夫だろうと一味に加わっていた。
ーーーーーーー2時間程たち生放送も終盤に差し掛かった時にエオエオの様子がおかしい事に気付いたのはリスナー達だった。
頭が前後左右に揺れていたのだ。酔っているメンバーは皆それぞれに楽しそうに話をしている。
あー、眠くなってきたんだろうな。と生暖かい目で見守るリスナー達はエオエオの次の行動に目を見開いていたであろう。
「んーぅ…ねむ…」
そう言いながら右隣に居たきっくんの肩にコテンッと頭を乗っけたのだ。
乗っけられたきっくんは一時停止して状況説明をFB達に求めていた。
「え?何どうなってんの??」
「あはは!エオエオ落ちた!ばかじゃねーのこいつ!あはは!」
あろまはそう言いながら笑いが止まらないのか腹を抱えて笑っていた。
「えおちゃん、お眠ですかー?」
FBもはん笑だ。
「あれー?そんなに飲んでないと思ったんだけどな…ってあ!」
きっくんは1人悩みながらテーブルの上を見ると、作って置いてあった強めのウーロン杯が空っぽになっていた。しかもジョッキの量が。
はじめに進めた三杯と、ジョッキ一杯でエオエオの限界に来たらしい。
今回は吐かなかっただけ良しとしよう。
そう思いエオエオがもたれ掛かってきた事に納得をつけた。
「おい、寝るなら向こうに布団があるからそっちにしろよ?」
そう言いながらエオエオの顔を落とさないように腕を回し揺する。さながら肩抱きスタイルだ。
再度リスナー歓喜。
「おいってばー」
困り果てたように声を出すきっくんにFBが立ち上がり
「ほら、エオエオ向こうに行くぞ」
と掴み立ち上がらせた。
「うぅ…やだ寝る」
短くそう言うと立ったまま寝てしまった。
「もう、そこらへん置いとけよ」
そうあろまが言う。
「いや、危ないから座らせるよ」
FBがそう言いながら座らせようとすると、そのまま崩れ落ちるように床に寝転がった。
「うわっ!!っ…てここかーいw」
あろまがそう叫ぶのとコメント画面が荒れたのは時差で少し遅れたとはいえ直ぐのことだった。
エオエオが倒れた場所はあろまの足の上だった。
胡座をかいていたあろまの足の上に膝枕よろしく頭を乗っけて眠り始めたのだ。
「何やってもおきねーw」
酔ったあろまは悪ふざけか顔の部分をペチペチ叩く。
もう、カオス状態になった時にきっくんが
「もうエオエオが使いもんにならなくなっちゃったから、終わるか!全世界の皆ー、バーイ!」
そう慌てて言うと放送画面がブチっと切れた。
切れる寸前に、エオエオが動いた様に見えたリスナーもいた様だが…今となってはその後どうなったのか知る由もない。
神回となった酒飲み放送は、あまりされなくなったそうな。
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