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あろまとFB ①
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「なあ、次の放送の小道具どうするよ?」
「ああ?そんなの適当でいいべ。世の腐女子は男が2人いればいいんだよ」
晩御飯を食べたFBとあろまの2人はFBの家へ帰宅する途中だった。
次のチャンネル動画で上げている週間動画を共同でやろうという話になったのだ。
先日共同動画の話を持って行った際に、あろまの「一緒にやれば喜ぶ女は多いからな」という言葉に根も葉もないな、仕方ないやつめ…と思いながらも実は俺も楽しみにしていた。
共同で作業すると色々と楽なのだ。
作曲も全然進んでいない為、少しでも時間が短縮できる案件は嬉しい限りだった。
「世の腐女子さんを敵にまわすぞ、今の言い方はー」
「はッ、動画みてみろよ。ご馳走様ですとか言ってる糞豚ドMばかりじゃねーか」
あー…相変わらず口が悪い。
けど、そんなあろまも本当にファンと対面した時には優しくフォローしたりしているので、そこまで注意しなくてもいいかなっと最近は思っている。
あろまの罵倒は嫌味がないから受け入れられるんだろうな、きっと。
あははは…と乾いた笑いを漏らしながら、結局家までの道中では何をやるのか決まらなかった。
家の前に着き、誰もいないのに「ただいまー」と言いながらはいると後からあろまが「お邪魔しまーす」と挨拶をして入ってきた。
「ん?FB不在通知連絡が入ってる」
あろまがポストをチラッとみながら言ったので俺も確認すると紙があった。
ご飯に行ってる間に届いたみたいだ。
紙をみるとまだ直ぐに届けてくれる様だったので直ぐに連絡する。
「俺何買ったかな〜…んー…」
良く宅配業者にはお世話になっているけど、思い出せない。
「ボケるにはまだ早いだろ」
あろまが撮影で良く使う部屋に座って寛ぎながらも突っ込んできた。良く聞いてるな〜本当。
「まあ、来たらわかるわな」
がはは、と笑いながら帰りに買って帰ってきたジュースをあろまに渡す。
ーーーピンポーンーーーー
無駄話をしていると、再配達をお願いしてまだ時間はあまり経っていないのにインターホンがなった。
「おお、もう来た」
そそくさと届け物を取りに行き、配達のお兄さんにお礼を言って戻ってくる。
結構な大きさの物だったのでポストには入らなかった様だ。
「何が出るかな♪何が出るかな♪」
あろまの隣に座りダンボールを開けていくと中には昔懐かしいツイスターが入っていた。
「あー!頼んだ!4人でやろうと思って頼んだんだった!」
出た目通りに両手両足を置いていくゲームは、昔流行った。
懐かしさのあまりウェブサイトで見つけた時には即買いしたんだった。それに、チャン生でつかえるなって。
「うわー、腐女子歓喜テラワロス」
心底嫌そうな声であろまが俺の横から覗いてきた。
「なんだよ、懐かしくっていいだろー」
俺はあまり友達とこのゲームをした記憶がなかったので楽しみにしていたのにさ。
「…ま、やっても良いけど動画にはならないなこれ」
今回の共同動画で試しに2人でやってみようかと思っていたのに。
「え?なんでさ?」
やる前から止められてキョトン顏で聞くと
「だってお前体かてーじゃん」
と納得の一言があった。だが、買ったからにはやらなきゃもったいない。
「大丈ー夫!今だけ軟体生物になってるから!」
「わけわかんねーし」
そんな事を言いながら、ツイスターと動画を撮る準備をはじめたのだった。
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