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金曜日の夜…
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〜金曜日の放課後〜
あいつに指定された時間と場所にきて一時間もたつ。
なんでこねーんだよ……。
はぁ…。
あいつから呼び出しといてドタキャンとか…。
つくづく嫌なやつだな…。
……俺、一時間も待ったとか。あほらし。
ささっと帰れば良かった。はぁ…帰るか
制服じゃダメだと思って、私服まで用意してきたのによ。
な、何イライラしてんだよ
別にあいつとの約束楽しみだったわけじゃねーし
そう思い駅の方向へ歩いていると1台の車が横の道に止まった。
「小湊!!小湊ー!!」
「柴田……」
「小湊!!」
そう言い急いで車から降りてきた。
「小湊…」
「なんだよ」
「帰ったかと思ったよ…」
「帰ろうとしてたとこだよ」
「ずっと待ってたのか」
「ま、待ってちゃ悪いかよ」
「いや…、ほんとにごめん」
「なにしてたんだよ」
「生徒が怪我して引率で病院に急に行かないといけなくなったんだ」
「ふーん」
………
気にしてないというような返事をしていると急に引き寄せられた。
気づけばあいつの腕の中に包まれていた。
ちょっと苦しいくらい抱きしめてくる腕に驚いていると耳元で柴田がなにかを言っている。
「ん?」
「…ごめん…」
「別に…」
「ずっと待ってたなんて可愛すぎだろお前」
「か、可愛いとか言うな。キモい。それに離せよ。見てるだろが。こんな公共の面前で…」
「可愛い…」
「っ…」
「行こうか」
「どこいくんだよ」
「行ってからのお楽しみだ」
そう言うと俺の手を引き車の助手席に乗せる。
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