アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
何だ?
あいつ何て言った?
俺が草野を好きだって?
バカじゃねーの、そんなわけあるかよ。
嫌いだ…草野なんて。
でも、じゃぁ何でこんなにスッキリしないんだ…
初彼女だぞ?
何でもっとウキウキしないんだ
嬉しい筈なのに…何で…
教室に戻ってからも、俺はなんとなく草野とは目を合わせられなかった。
あっという間に放課後になり、小林さんを迎えに行った。
「本当に来てくれたんだ、朝の話、信じられなくて…」
『あ…急すぎだよね、ごめん…』
「いいの、嬉しいっ!! でも…いいのかな…本当は好きな人、いるんじゃないの?」
『何それ、俺、小林さんと付き合うって言ったんだよ?』
「うん…」
二人、階段を降りて玄関に向かう。
ほとんどの生徒が帰宅した後で、静かな玄関には、まるで待っていたかのように草野がいた。
『あ…』
俺はなんとなく気まずくて目をそらしてしまった。
朝と同様に素通りしてやろうと思った、それなのに…
胸が痛いんだ、苦しいんだ。
何なんだよ。
何で…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 127