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あれ、誰?
インターホンにも気付かないで寝てるってどんだけだよ。
寝不足になるほど何してたんだあいつら。
何なの。
心臓が痛いっ。
ムカつく。
草野のくせに。
何だよ、俺とセックスしなくても、他にもやるやつ…いるじゃん。
鼻の奥がツンとして、涙が出そうになった。
何でだよ。
何で、俺が泣かなきゃいけないんだよ。
意味わかんねー。
別にいいじゃん、彼奴が誰とセックスしてよーが、俺には関係ない。
関係…ないんだ。
別に付き合ってるわけじゃあるまいし。
友達なわけでもないから、俺に話す必要もないしなっ。
俺は袖でグッと涙を拭くと
『アホらし…帰ろ』
そう独り言を呟いて、家に帰った。
家に帰った俺は、ベッドにうつ伏せに寝転がって溜め息をついた。
「兄ちゃん、また溜め息?」
『うっせ、兄ちゃんにだって悩みくらいあるんだよ』
弟が
「よしよし」
そう言って俺の頭を撫でた
『兄ちゃんをガキ扱いすんな』
弟はフフっと笑って、俺の頭を撫でてくれた。
俺は、それが心地好くて、いつの間にか眠ってしまった。
だから、気付かなかったんだ、俺の携帯に草野からメールが届いてた事に…
俺が起きた時には、弟によって草野からのメールは消されていたから…。
何故かこの日も俺は弟に抱えられて眠りについた。
暑苦しさはあるけど、何だか酷く落ち着いた。
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