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ゆう1
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ゆうは重い重い、鉛のような瞼を開けた…
いや開けたと言う程には開いてはいなかった気もするし、それが開けた状態だったのか判断する術をただ持ち合わせていなかっただけかもしれなかった。
そもそも開けようと瞼に力を入れたのは無意識だっただろうか…
一面に広がる白い世界
ここは…
天国か、それとも地獄か、、
あれだけともを悲しませて迷惑をかけたのだ。
天国ってことはないだろう…
そうか、俺は地獄に落ちたのか…
それにしてはなんだか暖かく、仄かに花のいい香りもする。
なんだろう、全然恐くない…
そもそも地獄というもの自体が存在しているとは限らないのだ。
それは人を正しい道に進ませる為に作り出されたただの幻想に過ぎなくて…
本当は恐ろしいとこでも何でもないのでは…?
そう、ただの真っ白な世界。
これこそが地獄…
「……ゆーう…」
名前…
俺の…
「…ゆうー…」
俺の名前…
「…おーい、聞こえるか?ゆーう!」
誰かが俺を…
そう、俺を呼んでいる。
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