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ゆう7
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「……とも、、は…?」
静かになった空間を禁句のようなその名前が響き渡る。
ゆうは真剣な眼差しでまさとを見つめた。
まさとが唾を飲み込むのがわかる。
そうだろう。
何て言っていいのか悩んでいるのだ。
きっとまさとは俺とともの関係に気付いている。
だからここに双子の兄が居ないことに違和感を感じていない。
空白の半年。
何も知らないはずがない。
だけどまさとにしか聞けないんだ…
教えてくれないか?
ともがあれからどうしているのか…
まさとが口を開く。
俺は言葉を待った。
目の前のまさとは困ったようにポリポリと頭をかいている。
その視線は半分宙を泳いでいた。
「んーあー…ともくんね、、」
そして足元に視線を落とす。
次に顔を上げたまさとの笑顔は引きつっていて、
「今フランスにいるみたいよ、、?留学とか凄くね??」
わざとらしいテンションの上げ方に嫌でも気を遣ってくれてるのがわかる。
わかってた。
わかってたけど、、
ともは俺から逃げたのか…
すまなそうに眉を下げるまさと。
お前が悪いわけじゃないのにな…
「そうか…」
俺は静かに笑った。
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