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まさと14
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「どーぞっ」
ってそういや散らかしたまんまだったっけ、、
中は足の踏み場もない。
だけどゆうは気にせずズカズカと我が家のように入っていく。
「いやーやっぱまさとん家が一番落ち着くな」
ニカッと笑われてなんだかわからないが顔が熱くなる。
連れて来たのは俺なのに、改めてまたゆうが家にいると思うと不思議な気分だ。
嬉しいようなこそばゆいような…
そのせいなのだろうか、ゆうの笑顔が妙に可愛く見える。
確かに作りものみたいに整った顔をしているゆうは男といっても美人だ。
でもそうじゃなくて、もっと人間味があって…
そういや、初めて会った時もこんな顔してたっけ。
でもいつからかその笑顔が嘘っぽくなってたんだよな、、
うん、やっぱゆうの笑顔はこっちのがいい!
思い返してまた顔が火照るのがわかる。
「あ、あったかいの紅茶くらいしかないんだけど、パックでいいよな///」
「何でもいいよー」
見ればゆうは早速部屋の中央に置かれたコタツの電気を付けてぬくぬくしている。
何でそんなに気持ち良さそうな顔してんだよ。
よくわからないが俺の心臓が急にドキドキし始めた。
おかしい…
俺は深く息を吐くと、無心でお湯を沸かした。
トポトポトポ
カップにお湯を注ぐ。
お袋から送られてきた仕送りの中に入ってた紅茶。
パックの割りにいい香りしてる。
俺はちぐはぐのカップを持つと、一つをゆうの前に差し出した。
「さんきゅっ」
カップを受け取ったゆうは立ち昇る湯気をフーフーすると口へ運ぶ。
結構な勢いで飲むなぁなんて思って見ていたら案の定…
「アチッ」
ゆうは慌ててカップを置くと舌を出してパタパタと扇いだ。
そんな猫じゃないんだから、、
ま、可愛いけど///
そして気づくと俺はゆうの顔をガン見していて…
ゆうって形のいい唇してるよなー
ふっくらしてて柔らかそうだし!
女みてー…
っていやいやいや!
何考えてんだ、俺!
相手ダチだし、てか男だし!
ありえねー
そんな自分の妄想にガクリと頭を項垂れると、すっかり落ち着いたゆうに顔を覗きこまれた。
「まさと一人で何やってんの?」
「へっ!?」
俺は素っ頓狂な声を上げるとすんごい勢いで後ずさる。
バクバクバクバク
なんか心臓が俺のじゃないみたいにうるさい。
何だこれ?
思わず隠すように胸を押さえた。
「何?風邪ひいた?外寒かったからな?大丈夫?」
ゆうが俺のデコに手を…
と思ったら直接デコを当ててきて目を見張る。
な、なんだ、この距離感は…
もう少しで唇とか触れちゃうんじゃないの?
それってヤバくない?
てか顔ちっちゃ!
あーだから心臓うるさい!
少しは黙れよ!
黙ってくれ!
黙ってください!
お願いします、、
「ね!まさと熱いって!マジで風邪引いたんじゃない?寝てた方がいいよ」
あ、ああ、そういえばちょっとフラフラするような…
そうか、このドキドキは熱のせいか…なんだ…そうか、、よかった…
そして俺の意識は遠ざかっていった…
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