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Look at me!!! 6
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しまった、やりすぎた…。
及川が後悔した時には、既に腕の自由が利かなくなっていた。
影山は自分のスポーツバッグからタオルを取り出し、それを及川の手首にがんじがらめに巻き付けていた。
影「簡単に取れると思いますけど、…取っちゃダメですからね?」
尊敬するセッターの腕を傷めないように。
そこは何だかんだ気を遣っているようだ。
なるほど確かにがんじがらめの割にはあっさりと解けてしまいそうだった。
そのまま及川を仰向けに押し倒し、影山はあろうことかその上に乗っかってきた。
及「ちょおぉおお?!飛雄ちゃん?!落ち着こうよ!話せばわかる…っ」
ヤバい…。
これは普通に…、勃ってしまう。
影「だから、あんたの話し相手はそれッス。俺は好きにさせてもらうんで…。」
及川の手の中のスマホを指差し、ゴソリと及川の上で身じろぐ。
それにピクリと反応しそうになるが、意地で何とかやり過ごす。
こんなの………、―――――――――生殺しだ…っ!!!
及「と、びお…っ、本当ごめ…―――――って、は?」
謝ろうとしたその瞬間、影山は上体を倒し及川の上で寝転がった。
さながら、トト●のあの名シーンの様に…。
え、何…どういう…っ
ギギギ、と顔を引きつらせながら自分の腹の上の影山を見遣る。
そこには不機嫌そうに眉を顰め、唇をむっと尖らせた影山がいた。
どうやらこれ以上手を出すつもりは無いらしく、ただ及川にぎゅっとしがみついているだけのようだ。
それもそうか。
相手はあの飛雄だ。
ここからどうこうしようなんて考えには至らないだろう。
けれど、…わかる。
これが影山なりの精一杯の独占欲の表れだという事。
コトリ
小さく音を立てて、及川のスマホは床の上に置かれた。
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