アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
Look at me!!! 8
-
~後日~
岩「そりゃあいつ、影山の事ずっと好きだったからな」
あぐ、と一口肉まんを頬張って岩泉が言った。
数分前、早朝ランニングをしているところに偶然出会ったのだ。
そして少し休憩と言わんばかりにコンビニに立ち寄り、肉まんをご馳走になった。
他愛無い会話の中に、何の気無しに及川のことを話したのだ。
すると岩泉が先程の言葉を口にした。
これには影山も肉まんを口に運ぶ手をはたり、と止めた。
影「"ずっと"…、ッスか?」
岩「お前が北一入って来てすぐ…くらいじゃねぇか?自覚したのも…、あぁ、すぐだったべや」
岩泉は一足先に肉まんを食べ終わっており、ぺろりと親指を舐めながらそう答えた。
何だそれ。
知らねぇ…、俺のが先に好きになったと思ってた。
むしろ嫌われているとさえ思っていたのだ。
あの人が俺の事をいつから好きかなんて、気にしたことも無かった。
その時突然、影山のケータイが鳴った。
ディスプレイを見ると"及川さん"と表示されている。
岩「噂をすれば、だなwww出ていいぞ」
チラリと覗きこんだ岩泉が、笑顔で言う。
影山はひとつ頭を下げて電話に出た。
及『出るのおっそいよ飛雄!何してんの?』
影「岩泉さんと肉まん食べてます」
及『はぁあっ?!何それ羨ましいっ!!今どこ?!』
影「4丁目のコンビニです」
及『俺もすぐ行くから2人ともそこいて!!てか、岩ちゃんに代わって!』
バタバタと電話口から音がする。
忙しなく準備をしているのだろう。
影「及川さんが、代わって欲しいそうです」
岩「おう、サンキュ。…んだよクソ及川」
2分ほど経っただろうか。
岩泉は及川との通話を切り、ケータイを影山に渡した。
岩「変な事言わないでよー、だとよwww心配しなくても筒抜けだっつーのなwww」
やっと、やっと…、わかった。
「遅いよ、飛雄」「俺だけを見ててよ」
及川さんの、俺に向けた言葉の意味達が。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 46