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寮長さん
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エントランスをカードキーで開いて中に入ってすぐ、それらしきものを見つけた。
「ここかなぁ?」
「っぽいな。…入ってみようか」
水樹がドアをノックする。
コンコン…………………………?
しかし人が出てくる気配はない。
「あれ?いない?」
「そうみたいだね。どうしようか…」
「もっかいだけやってみよう」
コンコン!………
ゴトッ!!ガンガラガラガラ…グシャッ!
内側から、何か物がぶつかり、落ちるような音が聞こえる。
「うわっやべっ!!ってかいってぇぇ!!」
それから、人の声。
ガチャ
「いやーぁごっめんね!ほんとごめん!寝てた!いやぁーきもちよかったぁって、お。好みの美形が来たな…」
出てきた男は出会い頭にそう言って、水樹の顎を持ち上げ…
って…え?
「んっ!?…んむ…んっ…っ!」
いきなり水樹にキスをした。
「…てめぇ」
男を水樹から引き剥がし、壁に押さえつける。
「おれの大事な弟にいきなり手ェ出しやがって…なに、殺されたいの?」
「っ!!////す、すまん!すまなかった!もう二度としない!!」
なぜか顔が赤くなる男に余計腹が立った。
「ゆ、裕哉!俺は大丈夫だから!!」
「…。良かったな。命拾いして」
水樹に言われ、押さえつけた手を離し少し乱暴に床に落とす。
「…なんだこのトキメキは…実は俺、こっちもイケるのか?」
「なにブツブツいってんの?気持ち悪りぃ。つか、あんたが寮長?」
「あ、あぁそうだ。俺が寮長の、北條奈鳥だ。気さくになとりさんとよんでいいぞ。」
「誰が呼ぶかよ。そうかあんたが寮長か。そんなんでセキュリティ大丈夫なのか?」
「そこは安心してくれ。プライベートエリアには絶対に立ち入らない。
ヤりたいときはここに呼ぶからな。」
「そこまでは聞いてねぇよ。興味ねえし。俺らの部屋何処?」
「あぁ、お前らは別々の部屋で2人部屋だ。
学年ごとに階が違うからな。
えーっと、まだ名前聞いてなかったな。」
「高野裕哉。」
仕方なく教えた。
「……高野水樹。」
「そうか。これから宜しく。
裕哉の部屋は423、水樹の部屋は361だ。これが鍵な。まぁ、寮の暮らしの注意点は理事長から聞いてると思うが、暮らしに必要なものは大体近くのスーパーや店で買えるだろ。他にわからないことはあるか?」
あ、スーパーとかあるんだ。たぶん規模が想像の数十倍だろうけど…
「特には。水樹は?」
「ない。」
「アリガトウゴザイマシターあ、弟にはもう手ェ出すなよ?」
説明に形だけお礼を言うと、奈鳥は一変して笑顔になった。
その笑顔がとても嬉しそうだったので、俺も少しだけ笑みを零した。
「お、おう///またいつでも来いよ!裕哉!水樹も悪かったな。もう二度としないから、許してくれ。」
「!あ、あぁ。気にしてない。ありがとうございました。」
「じゃあな」
*
「あの笑顔は反則だろ…本格的に惚れちまったかもな…俺。あいつになら抱かれても良いかも…」
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