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奉仕合宿とは
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次の日のLHRで、夏休み中にある奉仕合宿なるものの説明を受けた。
「これから、奉仕合宿の説明すっから、ちゃんと聞いてろよ?
まず、いま配ったパンフレットを見てくれ。
書いてある通り、これの目的は奉仕合宿を通して社会経験を積んで人間性の幅を広げること。学年全体の交流を深める。まぁ、あとは自然とのふれあいだな。2学年全員での参加だから、修学旅行の予備旅行みたいなもんだ。
班構成としてはまぁ基本的には自由。別のクラスのやつでもいいし、同じクラスでも構わない。5人くらいの班がベストだな。」
奉仕合宿かぁ〜
「そんなのあるんだ〜なんか、庶民らしいこともするんだね。奉仕とか」
「理事長の方針だからな。そーゆーの」
「守さんらしいかもな」
「守さんって…お前、理事長と知り合いなの?」
「話してなかったっけ?俺、親が外国に行っててさ、父さんの知り合いの守さんが理事長やってる全寮制のこの学校に来たんだ。」
「へぇーしらんかったわ。理事長さん、優しいもんな!」
「あぁ。本当にいい人だよ。…で、班どうする?」
「あー、それやなぁ…5人ゆーて、どうしようか」
ガラガラッ
扉がいきなり開けられ、
「ごっめーん、款稚!遅くなったー!」
「…ごめん」
途端
《キャアアアアアアアアアア!!》
つん裂くような歓声が教室に響いた。
「え…あれ、誰?」
「ほら、2席空席あったろその2人だよ。」
「2人とも生徒会役員やで。」
「え、同じクラス?俺転校してきて一度も会ったことないんだけど」
「生徒会には授業免除っちゅー特権があるからな、その代わりテストは5位以内じゃないと認められないけど。」
「へー、頭いいんだ〜」
授業免除って、うらやましいかも。
「お前ら、登場派手なんだよ。」
「ごめんちょ。班決めでしょ?班決め。俺、一緒になりたいやつ決まってるんだよね〜」
クラスメイトが期待の目で二人を見る。
「高野裕哉クン?俺らと一緒に組まねぇ?」
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