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文化祭
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この学校の文化祭は、絶対数が多く、家柄も良い生徒ばかり自由に参加できるわけではなく、生徒の親戚、又は友人のみ事前に登録作業をして参加することになっている。
わざわざ遠い山奥まで来る人は余りいないので毎年基本は生徒内で盛り上がるらしい。
「今年の出し物、何にしますか?」
クラスの文化祭実行委員の奴が前で議題を持ちかける。
「例年でいうと二年生は展示が多いよな」
「せやなぁ…でも今年メンバー濃ゆいし劇とかやっても盛り上がりそうやん?」
「劇は嫌だ。」
「確かに忍ちゃんが演技してるのとか、想像つかないかも笑」
「んー、せやったら」
スッと、貴澄が手を挙げる。
「あ、貴澄くん、何か案…?」
「カフェとか、どう?休憩所的な!」
「カフェ…か。うん!いいね!!」
カフェか。カフェなら楽そうでいいかも。
「は、はい!!」
気弱そうな少年が顔を少し赤らめて手を挙げる。
「な、なにかコンセプト的なものがあったほうが盛り上がりそうじゃ無いですか?」
「コンセプト…?」
「た、例えば、執事、とか。猫耳とか」
「おいしいなぁ…それ!!!!/////」
彼の提案でクラスの雰囲気が沸いた。
「じゃあ、猫耳執事カフェでいいじゃ無いですか!!」
「それ!!すごいいい!!!」
もうこれは決定になりそうだなぁ…
「猫耳執事カフェって…ここ男子校なのに…」
いや、みなまで言うまい。
「安心し、裕哉。需要はあるで。」
「あぁ。絶対に盛り上がる。」
ということで俺らのクラスは猫耳執事カフェになりました。
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