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よかった。
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「仁科....?」
「無理を言ってすまない。迷惑だったな。」
「え、な、なにが?」
「綾瀬は俺より付き合いが広いだろう。
俺なんかに付き合わせてしまって申し訳ない。」
昨日のことかと思ったがそうじゃなかった。
今まで声を一言も発しなかった仁科がつらつらと言葉を並べる。
コイツこんなに喋れたのか。
俺に背を向けたままだが、
背中越しにも申し訳なさが伝わってくる。
ような気がする。
「い、いや。俺今日なんも予定ねえし。全然大丈夫。」
仁科がそんなことを気にするとは少し意外だ。
勝手な偏見だけどコイツはマイペースな奴なんだとか思っていた。
「そうなのか?」
「お、おー」
仁科が後ろ目で俺を伺う。
「よかった。」
____あれ、今。
俺の方へ振り返った仁科が少しだけど笑ったような気がした。
なんだよ、表情あるじゃんか。
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