アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
そうだよな!!
-
◆
太陽が沈み、赤い空が少しずつ黒に染まる。
車のライトやスーパーの明かりが薄暗い景色を明るく包む。
俺は歩幅を仁科に合わせ、
いつもの道を辿る。
仁科も来てるって事は同じ帰り道なのか
「仁科....は、電車通学なの?」
「ああ」
「へぇー!俺もなんだよね!じゃあ駅まで一緒だな!」
「ああ」
会話続かねぇええ!!!
さっきから「ああ」しか言わないし、相変わらず表情も変えない。
表情あるとか少しでも思った俺が馬鹿だった。
なんなんだ本当に、昨日のことだって消化できてないっていうのに。
「綾瀬」
「は!はい!?」
悶々と考えに浸っていた俺は突然呼ばれた自分の名前に過剰反応してしまった。
今声絶対裏返ってた。
仁科は足を止めて俺の方へと高かった視線を合わせる。
「昨日はすまなかった」
このタイミングかよ.....!
「綾瀬に気付いて欲しくてつい口走ってしまった。
驚かせてすまん。」
「い、いやいや俺もキモいとか言っちゃったし!!
そうだよな!!俺告白されたのかとか勘違いしちまったよ!ははは!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 17