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なんだそれ。
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「?あれは告白したんだが」
やっぱり告白だったのかよ!!!!!!!!
「いやでも仁科今気付いて欲しくてって....」
「綾瀬とは話したことがなかったからな、
俺の事を知って欲しかった。
だから俺の気持ちを伝えた。」
「つまり、
俺に俺のことをどう思ってるのか知って欲しかったってこと、か?」
「ああ」
なんだそれ。
なんだそれ!
いやいやほかにもっと伝え方があっただろう。
そもそも仁科には主語が無さすぎるんだ。
「ちなみに聞くけど友情としての好き、だよな?」
仁科は少し困ったような顔をしてから、
地面とにらめっこをし始めた。
その耳はほんのりと紅く染まっていて、
「.....違う」
「え、」
地面から目を離したと思うと真っ直ぐに見つめられる。
そして一歩距離を縮め、
仁科が俺の指先にそっと触れる。
まるで慈しむみたいに。
「綾瀬が好きなんだ。
綾瀬に、触れたい。
触れて欲しい。
俺をもっと、
もっと、
知って欲しい。」
拙い言葉だが俺に届くには十分すぎる言葉。
相変わらずの無表情だが耳を真っ赤に染めているせいで
仁科の感情が大きく動いているのがわかる。
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