アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
もしかして〜
-
◆
「みっきー元気ないじゃんーどったの~」
「うるさい実」
「え〜ひどぉ」
朝っぱらから珍しくテンションが低い俺は、
自身の机に突っ伏していた。
そんな俺を見かねた真っ赤な髪の友人、
堂島実がいつものごとく腑抜けた態度で俺をつついてくる。
「昨日あの後なんかあったの?めっちゃ気になってンだよねー」
たぶん俺だけじゃないと思うよと後に加えれば周りにいた他のクラスメイトもうんうんと俺たちの方へ視線を向ける。
そんなもんいえるわけねえだろ....き.....
キスされたなんて......
思い出しただけでも恥ずかしいやら情けないやらでどんどんテンションが下がる。
もう底辺まで落ちそうなくらいだ。
「お前らには関係ない」
「え〜俺らの仲じゃん~」
どんな仲だよ.....
真っ赤な髪した不良の友達なんかいらん....
「もしかして~告白された.....とか???」
「!??!!?」
なんだよコイツは。
鋭すぎるだろ。
思わず動揺はしたものの、
悟られないよう平然は保った。
周りの女子が「え~有り得ないっしょ〜」とかケラケラ笑っているし、
俺の動揺は気づかれていなかったようだ。
本人がまだ登校していなくて助かった。
こんなところを見たら、
あいつなら告白しただのキスしただのとか口走りそうだからな。
そんなことされたら俺の高校生活が終わる.....
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 17