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熱い粘膜に包まれて、馨は背を弓なりに曲げた。
帝が自分のを咥えている。信じられないが、これは事実であって。
「嘘、うそ。みか、ど……だめ、だめっ、イっちゃ……からっ」
とにかく止めさせようと、帝の髪をくしゃりと握って、嫌々と首を振るものの、帝は口を離そうとはしない。むしろ、動作が激しくなるばかりだ。
ぬるりと動く舌に、裏筋やパクパク口を開いている鈴口を責め立てられ、腰がビクつく。ジュル、と蜜を吸う音や、ガタガタ揺れる机が生々しい。
時折、何もかも吸い上げるようにするのがもう堪らなくて。
「ぁ、も……出ちゃう、でちゃう……ぁん、あ、あーっ」
馨は、とうとう帝の口内に射精してしまった。
「あ……、ぁ……っ」
余韻に浸りながら帝を見ていると、帝はゆっくり馨の性器から口を離した。
濡れている唇だけでも淫らな雰囲気を漂わせているのに、性器とその唇とで糸を引いて、ますます淫靡な空気を引き立てる。
馨は、その光景を見てカッと頬を熱くさせた。けれど、目が離せなくてじっと見ていると、ふいに帝と目が合う。
細められる帝の瞳。
その瞬間にトクン、と心臓が高鳴って、反射で素早く目を背ける。
「ふあっ!?」
帝から目を離したと思えば、足を引っ張られ、景色が瞬時に変わった。
馨は机に寝転んでいて、視界に入るのは、天井と高く上げている下半身。そして、再び股間に顔を埋める帝の姿だった。
「や、うそぉ……帝……そんな、とこっ」
ほろり。馨の瞳から雫が流れた。
奥に秘めた場所。そこに、帝の舌が出入りしているのだ。
肉厚な舌が蕾の入口を犯し、内壁が蠢く度にピチャ、クチュ、と音を奏でる。奥に進む時に、とろり、と入ってくるのは、さっき馨が出した白濁の混じった唾液だろう。
ぞくぞくと背中を走り抜ける感覚に、足が空中を舞う。
結局、何も出来ないまま、散々、入口を嬲られた。そして、唾液で最奥まで蕩けさせた後、チュッとリップ音を鳴らして、ようやく唇は孔を去っていった。
「みか、ど……っ」
「……っ、」
少し掠れた、弱々しい声が帝を呼ぶ。
はくはく、と必死に酸素を求めて、肌を紅潮させて。瞳は、涙が溢れんばかりに潤して。
帝は、馨の姿を見て驚いた。
馨の過去の作品を見て、何かには気づいていたが、ここまでとは。ここまで、胸を高ぶらせるとは。
小さくクス、と笑って、上唇を舌舐めずりする。
今の馨の姿は、帝の理性を崩すのに、十分な素材であった。
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