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ザー、と水の流れる音。温度も高く、湿度も高く、ここが浴室なのだということはすぐに理解出来た。
なぜ、ここにいるのだろう?
頭がぼんやりとする。そんな中、視界が明るくなって、湯が肌を流れていくのが見えた。
やはり、浴室だった。
そのことを確認した馨は、再び目を閉じる。撮影が終わったんだとか、あの後どうなったとか、色々なことが頭の中を過ぎったが、セックス後の気だるさが勝って、どうも身体が動きそうにはなかった。
中には、まだ帝のが残っており、どろり、と流れる感覚に身体を震わせる。
「ぁっ……?」
ふいに、孔に力を入れると、何かが入っているような異物感が込み上げた。馨がうっすら瞼を開けた時。
「ひあ……!?」
その異物が奥まで入り込んで、内壁を掻き回し始めたのだ。まるで、中のものを掻き出すような。
突然のことに驚いた馨は体勢を崩したが、誰かに抱きとめられ、倒れることはなかった。
「馨……? 気がついたか?」
聞き覚えのある声と、何度も嗅いだことのある落ち着く香水の匂い。
「みっちー? 何、してんの……いいよ。そんなこと、しなくて」
三津田だった。
三津田は、何も言葉を発さず、馨の首筋に顔を埋めて、異物──指を動かし始めた。
「みっちー、やめて……やあ、ぁ……!」
馨が胸板を押して抵抗するも、力が出ないのと、腰を支えられている腕が邪魔をして上手く引き剥がすことが出来ない。
「シャツ濡れるよ……! ねえ、お願い! 僕、一人で出来るから!」
揺すっても、叩いても、三津田からはまったく反応がなく、馨は困り果てる。挙句には、後孔を掻き乱す指に感じてしまい、三津田に身体を預けてしまっていた。
三津田の肩に顔を当てて、喘ぎ声を殺す。しかし、息は乱れて、ふー、ふー、と荒い呼吸を繰り返した。
散々に弄られて、ボロボロと流れる馨の涙は、三津田の肩を濡らし続ける。そのことに、三津田は気付いているだろうか。
指で孔をグッと広げられ、どろ、と粘液が太腿を伝った時、ようやく馨の限界が来たようだ。
「みっちー……っ! やだあ!」
悲鳴に近い馨の声は、浴室によく響いた。
その声でハッとした三津田は、馨を引き剥がす。一瞬だけ合わさった瞳が、とても重く、痛く感じた。
「……ごめん、馨。嫌だったな。……俺、車回してくるから、ここで待ってろ。少し用事も済ませてくるから、ゆっくりでいい。着替え、ここ置いとく」
静かに、嵐は去っていった。
馨は、震える身体を抱き締める。そして、何かが外れたかのように、泣き崩れた。
三津田が去ってから数分が経ち、浴室にノック音が響いた。用事もあると言っていたし、まだこの時間だと、三津田が帰ってきたということではなさそうだ。
誰だろうか。
馨は立ち上がり、扉に手をかけようとした時、ノックをした主が話しかけてきた。
「みっちゃん、いるー? 馨の調子はどうなのー?」
「……帝」
「あ? 馨、起きたのか? みっちゃんは?」
大好きな帝から何度か発せられる『みっちゃん』という言葉に、心臓がきゅっと締め付けられる。
「車回してくるからって出てったけど……」
「はあ? 何考えてんだ、あの人。つーか、入っていい? 入るから」
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