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その距離は
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「…雛野、大丈夫か?」
「あ、うん!アキちゃんが来てくれたから大丈夫!!」
来てくれてとても嬉しい…!
そんな想いでアキちゃんに僕はそう言った。
「そっか…。ん?おい、震えてんぞ」
「え?」
そう言われて気付いた。僕は確かに震えている。
「―――――っ」
「おい、」
アキちゃんが心配そうに声をかけてくる。
心配、させたくないのに…
「あ、来てくれてありがと!助かったよ…」
本当、アキちゃんが来てくれてなかったら…
「……ヒナ」
!?
「え、アキちゃん今『ヒナ』って―――…」
ちゅ、
「!!!??」
僕のおデコに柔らかい感触が…え?これってキス?アキちゃんが僕にキスしてくれたの?
「…っ、昨日の仕返、し」
よほど恥ずかしいのか今度はアキちゃんが震えている。赤面付きで。
「…嬉し」
今度は僕がアキちゃんにキスわした。もちろんディープで。
「ちょっ!?おま、許してねーぞ!?」
なるほど。お許しをいただけたらキスしていいのか。メモメモ。
「うふふー、アキちゃんと元に戻れたみたいで嬉しいよ。仲良しさんにまたなれるね」
「…別に、悪くなったとか思って、なかった…」
「え!?」
「――っ、だから!俺はまだ仲良しでいたつもりなんだけど!?」
――――――あ、かわいい。
いや、今はそんなんじゃなくて、
「え、でも無視してたのは…」
「ゔ、だって…あれは、俺といたら…お前まで、目を付けられたりすんじゃないかな―――って…もし、そうなったら…困る。」
「わぁ、僕ってもしかして愛されてるー?」
いつものように冗談を交えて言ったつもりが…
「あ、愛され…!?そ、そんなんじゃ……!」
赤面。うろたえ。涙目。もう、かわいいだけじゃ済まされません。何この愛おしい生き物!!
純粋なアキちゃんには愛はダメだったようです。愛おしいです。
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