アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
告白
-
「ん...?」
顔を上げて真琴さんの顔を見ると、左頬辺りから血が少し溢れて来ていた。走ってた時に葉っぱか何かで切ったのかな?お湯から右手を出してその血の出てる左頬にそっと触れた。
「いっ?...幸斗?」
「怪我...してる...」
「そうみたいだな...いつの間に...」
濡れた手で触られてしみて気づいたんだろうな...真琴さん、少し鈍い所があるから。いつか大怪我しそうで心配だ。俺を守ってくれる専属SPだとしても...怪我なんてして欲しくない。
「上がったら絆創膏貼っとくか...」
「うん...」
真琴さんがそう言って、俺は真琴さんの左頬に触れていた右手を離した。その途端、パシッと真琴さんの左手に掴まれた。
グイッ
「っあっ」
そのまま、掴まれた腕を引っ張られて近づく顔。そして密着する体。途端に鼓動が早くなる。真琴さんの体に俺の体が...引っ付いている。顔もこんなに近い。緊張する...苦しい...
「...幸斗...」
「な、に...?」
「好きだ」
「.........え...?」
突然告げられた好きの言葉に胸の苦しさが増す。違う、違う...俺の好きとは、違うって分かってるのに...期待してしまう。真琴さんも俺の事、恋愛として...好きなのかなって。
「どうせ友達としてとか、弟としてとか思ってんだろその顔は...そうじゃなくて、さ...気持ち悪ぃって思うかもしれねぇけど...恋愛として、好きなんだお前の事」
真っ直ぐに俺を見つめてそう言う真琴さん。その目は真剣そのもの。嬉しくてまた涙が浮かんでくる。今日の俺はいつにも増して泣き虫らしい。
「嫌なら...逃げろよ...?」
そう言ってゆっくり真琴さんの顔が近づいてくる。嫌なわけがない。逃げるわけがない。真琴さんの顔がギリギリまで近づいた時、2人とも目を閉じてゆっくりキスをした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 7