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お泊まり
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いつもなら拓哉ん家から自分ん家までの距離を近いとは感じねぇけど、今日はスゲェ近く感じた。
そして帰ってる間、お互い無言だったけど、繋いだ手からお互いの気持ちが流れているかの様で、俺達の間には穏やかな空気が流れていた。
「うし。着いたな」
「………………………………………」
離れるのが寂しくて、無意識に繋いでる手に力を込めてしまう。
「風斗?どうした?着いたぞ?」
「…………やっぱり………」
「ん?」
「………やっぱり、今日、泊まる!!」
「……はい?」
「今日、泊まる!!!今から準備してくるからちょっと待ってろ!!!!」
「は?え、や、ちょ………」
拓哉が何か言う前に、繋いだ手を離して、俺は一目散に家に入って、自分の部屋に行き、泊まる為の準備を始めた。
俺が準備を始めて直ぐ、ドアをノックする音と共に母ちゃんの声が聞こえた。
「風斗?帰って来たの?」
「うん。けど、母ちゃん。今日、俺、拓哉ん家に泊まるから」
「あら?そうなの?じゃあ、今、拓哉君居るのかしら?」
「うん。玄関前に居るよ」
「あら、じゃあ、挨拶しとかないといけないわね」
「いいよ。そんなの」
「ダメよ。風斗が準備してる間、拓哉君と話してるから、準備が終わったら降りて来なさいね」
「はいよ!」
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