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俺と君と
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「…と…あや…綾翔!」
「ん?」
誰かの呼び声に現実に俺は戻された。
次第に目の焦点を合わせると那都がいて、そういやお説教受けてたんだった…と思い出す。
「ん?じゃないから。綾翔が泣いてるから心配して言ってるのに 綾翔はちゃんときかねんだから」
大きく那都はため息をつく。
我が部の第二拠点である情報室では真ん中に俺と那都によるA●フィールドが形成されている。
枢は心配そうにこちらをみながらも一年生くんにアドバイスをしている。
『僕はどうしたらいんでしょうか?』
『そうだね…もう少し山場を作るために伏線を…』
なんて会話がきこえる。
また一方には2年生が固まっていて
『紫菜は俺の嫁〜』
『未弥…ハァ…嫁じゃねぇし……』『この若手俳優超やべぇー興奮するわぁ〜』
通常運転中。
「だから、綾翔聞いてんのか?」
「ん」
流してますとはいえん。ちなみに那都は今年正式部員になった。
「綾翔!」
「はい…」
「どうしてお前はそうやって傷つくような恋ばっかりするんだ」
悲痛そう顔で綾翔は俺を見る。
何でおまえがそんな顔をするんだよ。傷ついてるのは俺なのに……。
「うるさい!お前に関係ないだろ」
那都を怒鳴りつける。
俺の怒鳴り声に周りは静まり返った。
しまったと思ってもすでに遅かった……。
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