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男に告られました
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「え、なんだ?」
「いやだから男に告られた」
俺のその発言に祐介が硬直する
そりゃそうだよな…
「なんで?そいつと仲良かったのか?」
「いや全然本当にいきなりでさ。しかもそいつ御影流星なんだよ」
「は、ちょっと待てあのモデルの?!」
「………」
「マジかよすげぇスクープだぞそれ!」
「言うなよ。アイツに迷惑はかけたくない」
「ま、俺はパパラッチでも何でもないからな」
ははっと笑ったかと思えば今度はにやついた表情を見せて俺を見てくる
「まぁお前って容姿は申し分ないし実際性格いいからな」
「なんだよ褒めても何も出ねーよ」
「いやそういうんじゃなくてさ、お前女子の告白断ってきたのってそっち入ってるからなの?」
「はぁ?んなわけないだろ、そもそもそんなこと考えたことねーよ」
ピローン
「?」
携帯の画面が光り着信メールの音がした
開くと御影からだ
「誰?」
「…御影」
「マジ!?どんな内容!?」
「………ウソだろ…」
「え、なになにー?」
画面を見て硬直する俺の横に祐介が覗きこむ
内容はというと
『今度の土曜あいてるか?
俺久々のオフだからどこか行きたい』
「………」
「………」
「ちなみに予定は」
「……………ない」
俺は基本暇人だ
「じゃあ俺がデートのサポートしてやろうか」
「ふざけんな、デートじゃない。友達として普通に出掛けるだけだ」
「相手は好意持ってる訳だからそうもいかねーだろ」
たしかに男同士とはいえアイツは本気なんだ
「女とだって二人きりで出掛けたことないのに何をどうすればいいんだよ」
「そうだった。お前は経験ないんだよな…ありそうな顔してるのに、経験豊富って顔立ちなのに…」
「シバくぞ」
それから祐介からためになる話なんて聞けなかった
結局普通にしてればいいんじゃねってことになって
憂鬱なまま俺達は別れた
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