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懐かしい森
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ひが君が転校してから、
みんなはひが君の周りに集まって、東京の話を聞いたり、ゲームの話をしてた。
ぼくは、隣の席だけど、
いつのまにかぼくの席は誰かが座っている。
「夕ちゃん、なんで床に座って…
あー、またみんなの輪っかに入り損ねたの?」
「かっちゃん!
えへへ、みんなすごいんだよ?休み時間になったらびゅーんって集まるの」
「ふふ、夕ちゃんはおっとりさんだね」
ほら立って?と手を伸ばされてやっと起き上がる
それから夏休みが始まるまでの1週間は、みんなひが君から離れなくて、
どこに行くも、何して遊ぶもみんなが一緒に行動した。
とっても楽しかった。
帰り道。日直当番だったぼくとひが君は、2人でてくてく歩いてる。
明日はついに終業式、明後日は夏休み。
うふふ、楽しみだなぁ
「ね、さとみ」
「う?」
「ぼくと遊びたい?」
「うんっ」
「…じゃあ、ぼくの家に来て」にこ
「?今まではみんなにダメって言ってたのに、いいの?」
「うん、部屋の片付けがやっと終わったから。
さとみが1番目だよ」
うわぁ、えへへっ
「ありがとう」
「…?なんで?なにも感謝するところ無かったのに」
ひが君は大人っぽいなぁ
「えへへ、ぼくもひが君みたいになる」
「…さとみ、変な子」
その日からどんどん仲良くなっていって…
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