アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
隠し事
-
むむぅ…実琴君だんまりしてる…
どうしてそんな悲しそうな顔をするのかな…僕に言ってくれないのかな
「実琴君、どうしたの?僕に教えて」
「夕…」
パーティーだから、周りがざわざわしてて実琴君の声がかき消されてしまった。
口を閉じたり開いたりする。
そ、そんなに言いにくいことなの?
僕がまた何かしたとか…うん、ありえる…
えーっと…
んーーっ!なんでもできる実琴君が悩むなんて……
悩むのは普通かもしれないけど、こんなに苦しそうな顔、見ないもん、、、
よし!
「実琴君。
確かかのパーティーって、学生の親睦を深めたり、社会人になった時に役立つようにっていう、学生たちのための時間なんだよね?
生徒会さんが頑張って企画したって」
「…うん、そう。
今年の生徒会長はまとめるのが上手だからスムーズに今も運営できてる。
よく練ってある案だった」
「生徒会と風紀委員会、
あと…えっと、放送委員会が仕切っているんだよね?
この学校って!
あのね、一部の先生が帰宅したみたいに、
僕たちも抜けよう!」
「えっ?」
「ほ、本当は僕、
ここで美味しいものを食べて満腹になりたいんだぁ、
でもね、実琴君とお話しするのが先だと思うの!!
お願い、僕に時間をくださいっ」
「…夕、気持ちは嬉しいけど、…、俺、……うん。
やっぱり帰ろうかな、夕と話す」
「うんっ!」
外に出て寮に向かって2人で歩いていると…
「ックク、
俺は生徒会の顧問なのに抜けてきちまった。
明日は三箇に怒られるかな」
吹っ切れた顔の実琴君が笑い出す。
三箇君は、生徒会会長さん。
僕がこの学校に初めて入って迷子になった時に
助けてくれた三箇 千尋君だよ!
ほわあ、真面目な実琴君にお仕事をぽいってさせてしまった…
僕が誘ったからだ(`・ω・´)
あわわわわわわわわ…。
「実琴く…」
「でもいいよな、少しくらい不真面目でも。ね」
はわわわ〜っ!ま、眩しいはにかみっ、王子様のにこにこだあ///
「うん…!僕も一緒に怒られるね?」
「ああ、一緒に?心強いな、はは」
な、なんだか勇気を出してよかったよぉ…
実琴君が笑ってくれると嬉しい、
えへへ
「…夕、俺の部屋で話そ」
「うんっ」にこにこ
そして実琴君のお話を聞いた時、
僕はとっても驚いちゃったんです。
「え、実琴君、この理由でションボリしていたの?」
「うん。大事な話で驚いた?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
62 / 65