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親睦会
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「ほら、里見先生、私たちもペアを探さないと」
「あっ‼︎すみません、僕こんな素敵な演出初めて見たものですから、つい……」
河合先生が、いつもとは違う動きやすそうな格好で微笑む。
実は、巨大スクリーンには1学年だけでなくて、教師の番号も記入されている。
ただ、教師は参加するが、生徒と一緒に行動するわけではない。スタンプラリーの各ポイントに立ち、生徒たちが持つカードにスタンプを押す。ただし、ミッションに合格しないと押してあげれないのだとか……
そして、僕はえーと……なになに?校舎裏担当…
スクリーンを見て確認します!
教師は生徒会や風紀とも連携して2人ずつのペアでポイント地点に立つ。ポイントは全28地点。校舎内の教室や、グラウンド、体育館、広場、食堂、ジム、部活専用柔道場、小道……
すごく楽しそうだなっ……ってワクワクしてたら、肩をつんつん、とされる。
「先生は11番、かにゃ?」
「え、とそうです‼︎」
「ふふ、じゃあ峰とペアだね‼︎ポイントNo. 11校舎裏の図書館前に行っちゃおうね〜〜」
ふわふわして僕の手を握ってくるのは、
「こちらこそ今日はお願いしますね、峰山先生」
「むう?こらこら〜〜峰のこと、そんなので呼んじゃダメだよ?峰だにゃん?」
僕の先輩で、河合 夏瑪先生の同僚さん。可愛らしい容姿で、僕とほぼ変わらない背丈だ。
いつも笑っていて人間観察を楽しむらしい。
「、っはい!峰先生」
「それでいいにゃーんっ☆」
こうして、まだ多くの生徒が残る体育館を後にした。
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