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親睦会
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実琴side
「ッはぁ、、夕!」
体育館裏手に回れば、生徒会長の三箇と、夕が一緒にいるという事がわかった。
くそ、体力かなり落ちたな…
駆け足で近づく俺に気付いたのか、
安心したように、けれど焦ったように夕は立ち上がる。
「実琴くんっ!!」
「先生、わざわざすみません!来てくださってありがとうございます!、その…申し訳ないですが…」
「ああ、三箇、お前はもうペアを探しに行け、連絡サンキューな」
頭を垂れる三箇の髪をくしゃくしゃにして背中を押してやる。
三箇は感謝の言葉を述べて走った。
ふう、会長というだけであいつに負担かけたな…そう思っていると、夕が服の裾を引っ張りだした。
「?夕、どうかしたのか、」
「峰山先生が、」
ああ、あいつか
「夕、大丈夫だ。ちょっと体調崩してるだけ。俺たちはスタンプラリー係りなんだから。ほら、もう生徒が来る頃だ。早く椅子に座って?夕。峰山の分頑張るんだろう?」
「う、うん」
「んじゃ、どうぞお姫さま?」
「えっ!?」
しぶしぶ動く夕に痺れを切らした俺は、夕の腕をなるべく優しく掴んで椅子の前に連れて椅子を引いてやる。
あぅ、と言いながら羞恥で耳が赤く色付いた夕を
確認すると満足になった。
「も、実琴くんはどうしてそんな格好いいことばかりするの?もう僕が恥ずかしい///…っ、、それに、実琴くんに似合いすぎて…っ、照れちゃうよ」
……
なんで…って…
「夕が他の奴を心配する時ってさ、なんかへんな気持ちになるんだよ」
「え?」
「ふはっ、俺も分からないから、夕は知らないでいいかも」
春のうららかとした風が優しく頰を撫でた
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