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気味の悪い笑顔を浮かべるエースに、
蓮は突っかかっていく。
「あんたか、あんな紙をよこしたのは!
俺たちはずっと友達でいるんだ、
いや、友達でいたいんだよ!!
やっとそう思えたんだ……。
何も知らねぇお前に何が分かる!!」
蓮はエースの胸倉を掴むが、
その蓮の手にエースは自分の手を重ねた。
そしてニコッと笑った。
「いや、ウソだね。
だってこんなに手が震えてるもん。
安心して、僕や会長は君たちの味方だから。
友達より上の関係にしてあげるよ!」
蓮は何も言わず、エースから手を離した。
「じゃ、これでいいね?
三条くん、保科くん。」
二人は黙ってうなずいた。
「じゃあ僕の部屋に行こっか!
ついてきて。」
そうして三人は早朝の量の廊下の
奥へと姿を消していった。
その三人の姿を見つめている人がいた。
あの背の高い、オッドアイの教師である。
”また動き出したか……。
嫌な予感がプンプンしやがる。
めんどくせぇが、お前らのバトルに
俺も参加させてもらうぞ、エース。”
類はそう心の中で宣戦布告をした。
類は三人が消えた方向とは
逆の方向へと姿を消した。
一時間後、空はSNSアプリの通知音で目が覚めた。
「”今日は俺たち外部に用事があるから
学校休む。 稔、蓮より”か……。
”了解、いってらー(*^^)v”っと。
よし、これでいいかな。」
空は返信を送り、学校へ行く準備をする。
”今日は体育だから体操服を
持っていかなくちゃな!”
空は体操服を袋に入れた。
そして朝食を食べるべく、食堂へと向かった。
時間が早めなせいか、人は少ししかいない。
食堂ラッシュはこの十分後くらいに起こるのだ。
卵焼きを頬張りつつ、空は海のことを考えていた。
”海さんに会いたいなぁ、常に会いたいよ…”
その願いはすぐに叶った。
空は朝食を食べ終え、本校舎へと向かう。
その途中で海と偶然会ったのだ。
声を裏返しながら、空は挨拶をした。
「おっ、おはようございます!」
幸運にも周りには誰もいなくて、
海も優しく「おはよう」と言った。
「空くん、もう学校行くの?早いね。
何かお仕事?」
「いえ、ただ何となく起きちゃっただけで…。」
「そっか…。実はこれから僕のお気に入りの
場所に行くんだけど、良かったら一緒にどう?」
「えっ、いいんですか?!」
「もちろん!」
海のお誘いに、空は快く乗った。
「ここだよ。」
「うわぁ…いい天気!」
階段を登りに登って着いた先は
広い屋上だった。
"空"との距離が一気に縮まる、
学校の敷地内でヘリポートの次に高い場所だ。
遠くのほうには街が見える。
「ここでさ、今まで暇なときは、
昼寝をしてたんだ。でもね、
空くんと出会ってからは寝なくなったんだ。
"海"の色って、"空"の色が反射して青くなるって
話を昔聞いたことがあってね。
そうやって考えてみると、
逆に空くんの心も僕で染まればいいのになぁって、
思い始めたんだ。」と、海は空に語りかけ、
寝転んだ。空くんも横になってみてと促し、
空は赤面しつつ海の横に寝転んだ。
「案外気持ちいいでしょ。
この屋上は僕だけの場所なんだけど、
空くんは特別だよ!」と言い、
海は空のほうに顔を向けた。
"そんなの…反則ですよ……。"
チュッ……
「んっ、そらくん?
んぁっ、ちょ、激し、い…!」
空は海の上にまたがり、舌を絡めてキスをする。
「海さんっ、好きです!大好きです!
どんなことがあっても、
ずっと、ずっと……!」
「空くん……、
僕も、空くんのこと大好きだよ!」
二人は強く抱きしめ合った。
「んんっ、ハァッ…きもち、いぃです…」
空が荒い息づかいのなか、声を出す。
そんな空を海は恍惚な笑みで見つめ、
いったん空のモノから口を離した。
「ぷはっ…フフ、まさか勃ってるなんてね…。」
「ぁ、やば、海さん…っ!学校始まっちゃ、う…」
「はーい。じゃあ僕頑張るから、
たくさん気持よくなってね?」
海は再び空のモノをくわえ、
水音をたてたり勢い良く吸う。
「あぅっ、あぁっ!んハァッ、や、
海さん、口、出してっ、イっちゃうぅ…っ」
「んっ、そのまま、出してっ、
空くんの、飲みたい……!」
「だ、めっ……やだ、出るっ……!
…あ、あぁっ!」
空は海の口の中に液を射出した。
海はゴクンと飲み込んだ。
「ふぅ…ごちそうさま…!僕はもっとしたいけど、
続きはまた夜ね。
ぼくの部屋に来てよ?準備して待ってるから…。」
「ハァッ、ハァ…朝からなんて、酷いです……!」
「空くんが勃ててるのがいけないんだもーん。
あ、ほら。も少しで朝のチャイム鳴るよ!
急げ、急げ〜!」
「もぅ、僕子どもじゃないです!
……学校終わったら海さんの部屋に行きますね。
それじゃ、行ってきまーす!!」
空はそう言うと、ダッシュで
屋上の出口へと向かった。
「空くん待ってー!俺の部屋の番号教えなきゃ!」
「あっ、それなら…」
キーンコーンカーンコーン……
「うわっ、チャイム鳴っちゃいました!
あ、えっと、場所なら行ったことあるんで
大丈夫です!!じゃ、今度こそ行ってきまーす!」
「うん…。行ってらっしゃいー!」
慌てて走っていく空の背中を
微笑ましく見送りつつ、海はあることに気づいた。
「空くんって、俺の部屋に来たことないよなぁ…」
そう、海には空が自分の部屋に来たという
記憶は一切無い。
空が来たならば忘れるわけがないし、
そもそもまだ教えてすらいない。
考えれば考えるほど、
この違和感は膨れ上がっていった。
いてもたってもいられず、
海は屋上の出入り口へと向かった。
階段を足早に降りていく。
もう朝のホームが始まっている時間だが
海はある人物に会うために、
本校舎の中央にある職員室を目指す。
空の担任、蔵本類に会うために……。
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