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一時間目が終わり、
空たちの次の授業は体育となる。
体育は進学校の生徒らにとって
いい気分転換となる人気の授業だ。
空は陽気に鼻歌を歌いながら体操服に着替える。
そして二時間目の始まりを告げる
チャイムが鳴り、授業が始まった。
「あー暇だなぁ……。」
二十分交代制の試合で後半組になった空が、
前半組の試合を眺めながらつぶやく。
辺りを見回すと、体育倉庫に
見知った人が入っていくのを目撃した。
「蓮……?」
一瞬ではあったが、見えた人影は
確かに蓮だった。しかし、なぜ学校を
休んで外部にいるはずの蓮が
体育倉庫に入っていくのか、
そのような疑問により、
本当に蓮なのか自身が無くなっていく。
チームメイトに「ちょっとトイレ行ってくる。」と
告げ、空は体育倉庫へ向かった。
「あれは……空くん……?」
体育倉庫に入っていくところを
校舎から海が見つめていた。
「おーい、稔?蓮?
いるんだろ?二人して何やってんのー?!」
空は薄暗い体育倉庫内で声を上げるが、
物音ひとつしない。気のせいかと思い、
空は出口へと引き返す。
戸を開けようとしたとき、
後ろから伸びてきた手がバンッとドアを叩き、
空は声を出す間も無く倉庫内に向かって
グイッと手を引っ張られた。
そしてマットに乱暴に倒された。
二人の人影が空の視界に入る。
「ふぅ、やっと会えたな……空。」
「稔、蓮……何してんの…?」
空は二人にただならぬ恐怖を感じる。
稔と蓮は何も言わず、それぞれ空の足を
抱えたり、腕を抑えつけた。
空は何が起こるのかが分かり、
ショックのあまり声が出ない。
そこに人が近づいてきた。
「やぁ、空くん。元気?」
蔵本エースだった。空はキッと
エースを睨む。
「まぁまぁそんな顔しないでよ。
犯された君を助けたいって二人が
言うから、協力してるだけなんだもん。」
空の顔がこわばる。ようやく声が出せた。
「こいつらにあのこと言ったのか?!」
「さぁ、どうだろ、
言ったかもしれなーい。」
「この悪魔が……。」
それを聞き、エースがフッと笑う。
「僕よりも君が悪魔に近いんじゃない?
稔くんと蓮くんの本当の気持ちを、
無意識に友人のものとして無視し続け、
あげくの果てに会長から副会長を奪ったし。」
「そんなこと……!!」
エースが時計に目をやる。
「さ、二時間目もあと半分になったみたいだし、
後は三人で仲良くしてって。」
「ちょっと待っ……!!」
エースが出ていき、体育倉庫に
沈黙が流れるが、相変わらず手や足は
拘束されたままだ。空は恐る恐る
口を開いた。
「なぁ、二人とも。
冗談はこのくらいにして、そろそろ離してくれね?」
「……。」
「……。」
「今なら怒らずに許してやるからさ!」
”エースとグルになっていたことは怒るけど”
「……ら、ご……ん。」
「え?」
どちらが言ったのか分からなかったうえに、
うまく聞き取れない。
すると、蓮が半勃ちのモノを出し、
稔が空のズボンを脱がす。
「い…やだ…やだよ……!
稔も蓮もどうしたんだよ、
あいつにそそのかされてんだろ?!!
頭のいいお前らならそんなことくらい、
分かってんだろう?!!」
必死に言葉をぶつけるが、
二人から反応は返ってこない。
それどころか、空はズボンだけでなく、
下着さえも脱がされ、下半身が露わになる。
そして二人は同時につぶやいた。
今度は空に聞こえるように、
はっきりとした声で。
空、好きだ。
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