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日付が変わり、また新たな一日が始まる。
稔と蓮は新たな気持ちを持って、
臨み、空は目の下にクマを携えて
いかにも寝不足感を露わにしていた。
朝のホームルームを終え、類はエースのことを
頭の隅に置きながら授業の準備をする。
海は腰を気にしながら、久しぶりに
陸と一緒に登校した。
エースは空の教室に行こうとしたが、
引き返し、自分のクラスへと戻った。
各々が、昨日の出来事を考えながら
一日を過ごす。
空のクラスは理科の時間はビデオ鑑賞だ。
蓮が空にヒソヒソと話しかける。
「なぁ、昨日の夜、
お前海さんとヤったの……?!」
ぶっとんだ質問をされ、反射的に
空は声を上げた。
「あわわ、となり、え、聞こえてた?!
てか、今そんなの言うなよ。」と、
蓮をどつく。
すると、それを見て先生が注意をした。
「新田君、私語は慎みなさい!
次私語をしたら廊下にお立ちなさいねっ。」
「は、はい……。」
空が蓮をチラッとチラッと見ると、
小さくピースサインをしてニヤッと笑った。
”こんにゃろっ……。
ずる賢さにかけちゃプロだなっ……。
稔は何やってんだろ……。”
空が稔のほうに視線をやる。
稔は真剣にビデオを見ていて、
時おりメモを取っていた。
”真面目かっっ!”と心の中でツッコむ。
すると、再び蓮がヒソヒソと空に話しかける。
「悪かったって!……んじゃ改めて聞くぞ。
昨日ヤったんだろ……?!」
「いつになくゲスイな……!
まぁ…うん…。した…けど。
もしかして、声とか聞こえてたの?!」
「いやぁ?声は聞こえてないけど
壁がゴンゴンって音してたから
もしかしてって思って。そしたら空がそんな
反応するから……!」
「ほんとゲスイな!」
「いやーさすが天下一品の素直さを
もつ空くんです!
でも良かったな、稔に聞かれないで。
もし聞いてたら稔、一睡も
できなかっただろうな~。」
””いろんな意味で……”
「なんか申し訳ないな、二人とも……。」
「あ?いいってことよ!
世の中、みんなの恋がすべて叶うって
訳じゃないんだ。それは俺も稔も
分かってる。
んでんでもちろんお前が下、
なんだよな?」
「……上……。」
「え……。
あ、今さらだけど意味わかってる?
お前が上ってことは
空が副会長にアレをツッコむってとで……。」
「うん、だから昨日、
いっぱい海さんの中に出した。」
「お前の口から”中に出す”なんて
爆弾ワードが出てくるとは……。
くっ、やっぱり誰しも男になるんだな……!」
「おいこら、どういう意味だよ?」
「まさか、お前のその目のクマ……。
まさか一晩中ヤってたのか……?!」
「うん……。」
「マジで!?」と蓮が声を上げる。
その瞬間、二人は”あ”と顔を見合わせた。
「保科くん、新田くん……。
廊下にお立ちになってください!!!」
「わぁあ、すいません!」
二人は廊下に出る羽目になってしまった。
すると稔はサッと席を立ち、
先生の前に来て立ち止まる。
「先生、僕もしゃべってしまったので
廊下にでます。」
先生は稔の言葉に呆気に
とられつつ、許可を出す。
そして稔は蓮や空の後をおうように
廊下に出ていった。
先生は許可(?)を出したが、よくよくこう
考えた。
”いや、あなた口を開いてすらなかったわよ…?”
「あれ、稔。なんでココにいんの?」
「メモとってなくていいのかよ?」
「問題ない。このメモは蓮を通して
聞いた空の言葉を書いていただけだ。」
「お前ら、グルかぁぁ…!」
「まっ待て空、俺はこんなの
知らねぇぞ!!」
「いや、蓮がそうしろと。」
「なっ、てめぇ、稔!
堂々とウソついてんじゃねぇ!」
「お前らの血はぁぁ……。」
「おい、
これどっちにしろ稔も制裁受けるやつだぞ。」
「俺としたことが……やっちまったなぁ」
「お前らの血はぁぁ、
何色だぁぁぁぁぁーっ!!」
ベフッ!
ゴフッ!
こうして蓮と稔は空により
一瞬ではあるが汚ねぇ花火となったのであった。
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