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「ごめんね夕…信じられなくて、ごめん」
縦ではなく、横に首を振る夕。
さっと横に逸れた碧眼はすぐに、真っ直ぐに朝陽を見据えて。
零すように言葉をもたらした。
「気付けなくてごめん」
「…っ」
「ううん……ずっと、…おかしいと思っていたのに……怖くて…、確かめられなかった」
ここで朝陽は、先程までの夕の態度は虚勢でも無い、本当の怒りなのだと知る。
知って…そうして項垂れた夕の顔を覗き込み、目が合った時にはもう、唇と唇は重なっていた。
「ん……ン……」
恐る恐る舌を差し込めば硬質な何かに触れる。
それが歯なのだと思いつくのに、そう時間はかからない。
自らが主導権を握ることに案外緊張しているのだと、朝陽は喉の奥で微かに笑みを洩らした。
「ぁ…、さ…」
か細い声を閉じ込めるように。
形の良いエナメル質を舌先で味わいながら、もっと奥に隠されているはずの肉を探す。
ずるずると、時間をかけて立ち上がり抱き締め合った。
水を存分に吸ったシャツが夕のシャツを濡らす。
それに気が付かないくらい、ねっとりと絡め合った舌に夢中になる。
気持ちいい。足りない。
もっとしたい。
夕は上顎を撫でられるのが好きだ。
ひくりと揺れた肌が鏡に触れた。
「…………する………?」
離れた唇と唇が触れる程の位置で、朝陽は囁いた。
いつの間にか朝陽の後頭部に手を回していた夕は音も立てず頷いて、足元で暴走するシャワーヘッドだけが雑音を発する中、目を細めてふんわりと微笑むのだった。
「…あっ……、やぁ…」
張り出した部分を口に含んで、先端を尖った舌先で突つく。
朝陽の弱い部分を熟知した夕の動きは、まるで火にかけた水が沸騰していくかのようにゆっくりと、確実に欲を高めていく。
びくびくと揺れる腰が愛しくてたまらない。
髪を掴む朝陽は夕の目がどんな色をしているか、知らない。知ることができないのだ。
「あさひ、手、ついて」
シャツだけを着て、てらてらと光るペニスを勃たせる朝陽は酷くいやらしく、嫌に目に映る。
互いにまだ一度も射精していなくて、そろそろ自分も限界だと夕は内心汗をかいていた。刺激も無しにイってしまいそうだと笑いながら。
鏡に手をついた朝陽。その小ぶりの臀部の中、ピンク色をした秘部から続くミゾに片手を滑らせる。
「ゅ…、…ぁっ…」
まだらな快感に震える肩をもう1つの手で掴んで、軽く押せば鼻にかかった甘い声が鏡に張り付いてしまったようで。
「ゆ、ゅう…ゆ…」
「善がってるのか、名前呼んでるのかわからないね」
上体を倒して、耳許でそう囁いた夕に朝陽はより一層顔を赤らめる。それがどんなに夕を、恋人を煽っているのか知らない朝陽。
その背中に残った忌々しい青痣をなぞり、著しく誇張したペニスを窄まりに擦り付けた。
…あの2人はもう、この学園で生活することは無いだろう。
それに、この痣を付けた人間も。
必ず夕は探し出す。
そして力を行使するのだ。
問題はその大きさではない。
重要なのは使うか、使わないか。
その意味を夕はよく理解している。
「挿れるよ」
「あっ…、ゅ、あぁっ…!」
夕が、入ってくる。
「っあさひ…、力…ぬいて…」
僕の痴態を見て、熱く硬くなった夕のペニスが入ってくる。
少しでも早くそれを受け入れたくて、こもった熱を振り払いたくて、―・・目の前に構えた鏡に額を擦り付けた。
「…はぁ、…は…」
ひくひくと震える自身を扱く。
先走りと夕の唾液が混ざって、ぐちゅぐちゅと音を立てた。
「あさひ…あさひ」
「…夕…」
鏡越しに視線が絡まる。
目元が赤くなっている夕に、ああ、夕も僕の中で感じてくれているんだと安堵したその瞬間、
「……!」
目を見開いた夕。
何事かと、とろんとした顔で思案する朝陽から
「…ん、っぁ!…」
ペニスを抜き取る夕に愕然とする。
なんで。
「ごめ…朝陽、俺ちょっと出てくる」
パタンと閉じたドア。
「ふ……は」
ぽかんと口を開く朝陽の秘部は夕の形に開いたまま、去った熱を悲願するのだった。
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