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ソファの上にうつ伏せに押さえつけられてしまって全く身動きが取れなくなってしまった。
これから何が始まるかなんて、この状況を見れば誰だって分かる。覆いかぶさった男が涙で濡れた頬をべろりと舐め上げる。
気持ち悪くて、怖くて。僕はいつの間にか涙を流していた。
僕は何か悪いことをしたっけ
何かいけないことを言ったっけ?
「んっ、ん―・・!!」
塞がれた口が解放されたと思った途端、覚えのある熱で再び塞がれて全身が粟立った。
「は、あったけえ」
顎を持ち上げられて、パンパンに張り詰めたペニスを喉に擦り付けられる。夕だったら。夕のだったら、僕はいくらでも…
「歯立てんなよ」
「っン」
「いい返事」
僕はただ、男を受け入れぶるぶると怯えることしかできなかった。先端からほとばしる苦い液体が不味くて吐きそうになる。
けれどそれは、唐突に感じた強烈な刺激によってねじ伏せられてしまう。ごく、と飲み込んで、屈辱は胃の中に落ちていく。後孔に触れた指先がぬるついた何かを纏って中に侵入してくる。
―・・犯される。
「んんっ…!あ、あっ―・・!!」
長く、鋭い声が響いた。
それは自分の口から発せられたものなのに、まるで他人の声のようで耳に痛い。
「やっ…!」
「勝手に口はなしてんじゃねーよ…っ」
「やだっ…やだぁっ…たすけ、…夕…っん、んんっ…!」
怖い助けて。
夕。あの日みたいに僕を助けて。
青い瞳で僕を捕まえて。
あの日みたいに、僕を見つけて。
その時だった。
かあん、と、大きな音が響いて、口を塞いでいた男がまず倒れる。
「―・・な・・」
空気を切り裂く音がして、誰一人最後まで言葉を発することを許されず次々に倒れていった。
「やりすぎだから」
ぽつりと呟く声は聞こえなかった。
静寂が痛いほど耳に染みて、僕はずるずるとソファの上に沈み込む。夕が見えない。僕を助けてくれた夕の姿がどこにも見えなかった。
ひた、と冷たく乾いた手が目を覆う。
「朝陽、もう大丈夫だよ」
唇が重なった。
ゆっくりと目を覆う蓋が外される。
黒い、夜色の瞳と目が合った。
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