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「え…」
「あさひは、誰のだっけ?」
「ぼくは……っんン」
視線を夕に向けたまま逡巡していると、顎を掴まれ再び舌が捻じ込まれる。
いまだに飲み込めない状況に加えひねった首が痛くつらい体勢に身じろぎをすれば、後ろから覆いかぶさっている夕の手のひらが僕の腰を掴んだ。
惜しみ無く、というよりはぶつけられるように与えられる唾液が顎を濡らす。
いつもは舐め取るそれを無視して夕はベルトのバックルに手をのばした。
「…っ!?ゆ、っ…」
まさか、
驚愕と小さな恐怖で唇をわななかせる僕の体をいとも簡単に回転させ、仰向けへ体勢を変えると夕の舌はくつろげずり下げられたスラックスを目指す。
首筋、鎖骨、暴かれたシャツの下一面に一瞬の甘い痛みがはしって、ああ、キスマークがついた。なんてぼうっと考えるくらいしかできないほどに、僕の体は抵抗する力なんて無く、それはもう、ぐだぐだのぐちゃぐちゃだった。
胸の突起をゆっくりと舌先で転がされれば、じんと痺れるような感覚が脳みそを揺さぶる。
そうして長い時間執拗に所有印を僕の体に刻んだ後、夕は押し黙ったまま下へ下へと移動し、直接的な刺激も無しに腫れ上がった僕のそれに食らいついた。
「ひ、んぁっ…」
責め立てるような舌使いであっという間に絶頂へと追い上げられる。なす術も無く陸に打ちあげられた魚みたいにびくびくと跳ねることしかできない。せめてもの抵抗にと夕の髪にのばした僕の手は空を切ってあっけなくシーツの上に転がる。
「っ…ゆ…う?」
そこにはぞっとするほど綺麗な微笑を浮かべながら、僕の欲を堰き止める夕がいた。
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