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「ぃたっ…それ、やぁ…」
キツく戒められた根元から這い上がる、何とも言えない熱に脂汗が滲む。
にっこりと笑ったまま、夕は首を傾げた。
「苦しい?」
「…っ…くるし…」
もう何がなんだか分からなくて、促されるままコクコクと首をふる…が、頷いたところで解放されるわけもなく。
反対に、さらに指先に力を入れた夕はかろうじて足に引っかかっていた下衣を全て取り払うと再び僕をうつ伏せにし、体内に指を挿入した。
「ひっ、や、やぁ…ぁっ、あ」
今朝方2回も夕の欲を受け止めたそこは、既に人差し指と中指を受け入れぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせていて。
煽るように僕の敏感なところを掠められれば、たまらない。
「っや…もう…ゃ…」
そうして存分に嬲られた後唐突に指を抜かれ、背後でかちゃかちゃという音が。
熱に浮かされた頭でその音の意味を考えていた僕の、ぐずぐずになったそこに夕の張り詰めたモノが擦り付けられる。
「ぁっ…ゆ…………――っぁああ…」
性急に腰を進められ、奥を突かれた瞬間。戒められた根元が解放され、僕は漏らすように勢いよく欲を吐き出した。
脱力した腰をシーツに落とした僕にしなだれかかりながら、夕は首筋に熱い息を吹きかける。
「……ごめん」
「…ゆう…?」
「苦しかったでしょう」
「ぁ…」
先程までの態度が嘘のように、囁かれる声は優しく甘い。
唇を啄ばまれ、舌を絡めれば零れた涙を舐め取られて初めて、自分が泣いていたことを知る。
「俺は赤城より…朝陽を知らないけど」
そう小さく呟いて、耳朶に噛みつく歯列から漏れる吐息がぞわぞわと心臓の音を高めていく。
「っん、ぁ、赤城…?」
「メールなんか見てないで、俺を見てよ」
「……他の男のためのお土産なんか見てないで…俺を見ていて」
「………夕。…それ…しっ、ん」
独白じみた夕の言葉。
浮かんだ1つのキーワードは即座に重なった唇によって封じられてしまう。
なんだか急に可笑しくなって、思わず喉で笑った僕に気が付いたのか、唇を離して心底不機嫌そうに眉根を寄せた夕は言った。
「…そうだよ。嫉妬だよ、悪い?」
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