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「…たぶん、朝陽が思ってるより…俺、朝陽のこと好きだよ」
眉根は寄せたまま、真面目くさった顔をして僕を見つめる夕。
「…っふは」
耐えきれず、とうとう僕は吹き出してしまった。
「…なに」
「いや…だって、…なんだか可愛いなって」
僕の言葉に夕は目を見張って、肩の力をすっと抜いた。
上目遣いに見ると、目が合う。
優しい目。
「うるさい」
言葉とは裏腹に、満更でもない顔で腰のラインをなぞって。
「ぁっ…」
かぷりと剥き出しの項を甘噛みされれば、体がぞくりと震える。―・・それに呼応するかのように、まだ入ったままの夕のモノがドクンと脈打った。
「…っン」
「朝陽は、さ・・」
2本の腕で体を支え、夕は腰をゆっくりと引く。
「俺の、…っ」
そう言ってぎりぎりまでペニスを引き抜くと、
ズンッ
「ああぁっ……」
思いきり最奥まで貫かれた。
「っ…おれの、モノだよね?」
「……ぼく…物じゃ、ないしっ…、」
「……は、…言うじゃん」
首筋に笑みを残した後、緩急をつけて貫かれる。
何度も、何度も。
確かめ合うような行為。涙はとうに乾いていて、僕と夕は半ば笑いながら互いに激しく求めあった。
「っ…ぁ、っあ、…すき…ゆ、夕…ゆう…」
「あさひ…朝陽」
「ぁっ…夕、すき…すき」
壊れた人形のように、うわごとのようにそう繰り返すと、とたんに激しさを増した腰遣いにチカチカと目が眩む。
「……っ、朝陽…」
「っあっ、あ…ぁ…すき…すき」
「俺も、すき…っ、愛してる」
「夕、ゆ…あいして……あぁあっ…」
身体に深く埋め込まれたモノが体内で熱く爆ぜるのを感じるのと同時に、僕もシーツに白濁を吐き出した。
ぐちゃぐちゃになった布に再び腰を落とす気にもなれず、腰を引いて自身を抜く夕の膝の上に腰掛ける。
「誘ってるの?」
「…ぐちゃぐちゃだから」
「俺、ベッドの変わりなんだ?」
ふふっと体を揺らすと、ぐうという音。夕食を口にしていないことを思い出せば、更にお腹が空になったような気さえする。
「食堂、間に合うかな…」
「夕食は買ったでしょう?」
「え」
開きっ放しの扉の方を向いた夕の視線を追うと、落下し、蹴られここまで辿り着いたのだろうか。ぐしゃぐしゃになったコンビニの袋。
「ほらね」
「……ぁ…―・・・っ…!…そ、そういうことか…」
全てを察し、膝の上で頭を抱えた僕。
その脇腹を撫でる夕は楽しそうにカラカラと笑った。
「なんだと思ったの?」
「……夜食かなって…」
「はは…あんなに食べたら太っちゃうよ…、」
それより、さ
耳元でそう囁いた夕の声は酷く掠れていて。
「な、に」
「俺のに朝陽の可愛いお尻を押し付けるのはいいけど、…俺が出したの…溢れてるよ?」
「ぁ…」
暗転。
唇を塞がれ、再び溶けだす脳に抗える筈が無く。
結局シーツに伏せることになった僕が眠るのは、これから2時間後のことだった。
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