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「ん、朝陽を補給中…」
そう言って鼻先を髪に埋める夕。
彼が目を細めていることに、僕は気がつかない。
「なにそれ」
「だって朝陽、俺のことずっと放置するし……しかも赤城とくっつきすぎ。斎藤とも喋りすぎ」
「勉強会なんだからしょうがないだろ。…それに放置してたのは夕のほうじゃないか…っん、」
「……朝陽はなまいき、だし」
急に夕の顔が視界いっぱいに広がったかと思えば、口を塞がれた。
唇を割って忍び込んだ舌が僕のそれを絡めとり、吸い上げる。
しがみつくものを探して両腕を首に絡めれば、一瞬見開いた瞳は次の瞬間とろけるような眼差しを帯びて、僕の身体を骨からふにゃふにゃにする。
「ん、っぁ、……ゆう、…これ以上は」
「…煽ったのは朝陽だよ」
ちゅ、と音をたてて離れた唇から垂れるたっぷりの糸を見つめていると、合わさった腰。
ゴリゴリとなすり付けるように押し付けられるのは、何とも言えない感触をした、硬く張り詰めた夕の、それ、で。
「―・・っ…!?な、なんで、こんな…っ」
「…朝陽が可愛いことするから」
「そんな、人がいるのにっ…」
「そんなの、関係ない」
関係ないこと無いだろ!
そんな僕の切実な嘆きなどつゆ知らず。首にまわしていた手を握られ、導かれる。
くだけた腰を左手で拘束された為、身動きもできない。
指越しに感じる生々しい熱に思わず目を瞑った時だった。
「ちゃんと見て」
首筋に落とされた低い声が身体中を這って。
ぞくりと走る奇妙な刺激に薄く目を開ければ、眼前いっぱいにそれが広がる。
「っ…!…や、」
いたたまれなくなって目をそらすと、ぶつかり、絡まり合う視線。
熱に浮かされたように陶然とした表情をしている夕の碧眼には怪しい光が宿り、僕の唇は大きくわなないた。
「朝陽のせいで、こうなったんだよ?」
「そんな、」
「お茶、早く持っていかないと………だから、」
カチッとガスコンロのレバーをオフにする。
言葉は真逆の行動をとる夕を熱く潤んだ瞳で見上げる。
無理だ、という意思をこめた視線に夕はごくりと喉を鳴らすと、握っていた僕の手によりいっそう強い力をいれた。
「朝陽のくちで、気持ち良くして?」
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