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「…俺は少し、意地悪なんでしょう?」
抵抗も虚しく、いつのまにか床にへたり込んでいた。
―・・目の前には立ち位置を変えシンクにもたれかかる夕の股間。
スラックスから取り出されたそれの大きさにぎょっとし、逸らそうとした視線は案の定顎を掴まれ強制的に繋がれてしまう。
口で奉仕することは何も、初めてではない。
そう、初めてではないものの、僕のそれとはまるで違う、大きく、硬く反り返るほどに張り詰めたそれを目の前にして、怖気づかないほうがおかしい。
「朝陽…」
酷く掠れた声。
頭を撫でられ、一瞬の躊躇を飛び越えたのち、促されるまま膝立ちになってそれを口へ運んだ。
はたと数秒忘れていたことを思い出し、それが僕の舌を急かす。
見えない扉の向こうから、声が聞こえたのだ。
「…なにを考えてるの?」
喋ることができないのを誰よりもよく知っている筈なのに。
きっと何かをたくらんだような瞳で、僕を見下ろしているんだろう。
反抗するようにくびれた部分を唇ではさむと、予想通り熱い吐息が頭の上に落ちてくる。
髪の毛を梳く手のひらの感触に浸る暇もない。
舌をせわしなく動かしながら手を使って執拗に、重点的にそこを扱くと少量溢れる体液を啜るように飲み込む。
漂う濃厚な空気。
つるんと滑る性器の裏側をねっとりと舐め上げた。
「っ…あさひ、」
ここへきて僕は初めて、余裕が無いのは夕のほうなのだと知る。その途端たまらなく、どうしようもない程の愛おしいという感情が僕の身体に広がった。
頭から足先までじっとりとした熱に包まれてゆく。
…気持ちいい。
僕たちの関係を明確に記した図をランプで照らした時、きっとこんな気持ちになるんだろう。
そう思った。
イルカなんてなくても、夕は僕の手のひらの中にある。
ふいに、張り詰めたものが咥内でさらに質量を増した。
「んぅ、」
薄く笑ってしまうほどの思考をゆっくりと飲み下すと、再び行為に没頭する。
髪の毛を梳いていた手が後頭部を掴んだ。
絶頂が近い印だ。
浅く咥えたそれを奥深くまで捻じ込まれる。
がくがくという揺さぶりに流した生理的な涙が床に染みを作ったその瞬間、夕の昂りは柔らかな肉の上で熱くはじけた。
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