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12※
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どこか遠くから聞こえる、よく耳に馴染んだ音。
それに催促されるようにどろどろと渦巻いていた意識はゆっくりと浮上してゆく。
「チャイム…」
「休み時間かな。次は…6限目か」
そう言って唇を鎖骨に押し当て痕を残そうとする夕は依然僕の中に入ったまま。
深く埋め込まれた屹立するモノを内壁に擦り付けるよう腰をグラインドすれば、にやりと笑った夕はそのしなやかな指先で胸の尖りを弾く。
「っぁう、」
「あさひ、可愛い」
「…んっ、ん」
決定的ではない、ゆったりとした刺激。
それでも何故か…溢れる程に満たされた心に身体をゆらゆらと揺らす僕は、やっぱり夕に心底惚れているんだと思う。
「朝陽はこういう時、よく何か他のことに意識がいくよね。……色っぽい顔してる。何考えてるの」
背中をぞわぞわと這う熱。
それを擦り寄った柔らかな髪に吐き出し、そのまま首筋まで舌を這わせてゆく。
「かみ…」
「ん?」
「髪の毛、あの時は金色だった」
「ああ…そうだったかな」
「朝陽はどっちが好き?」
「…どうだろ。でも金髪だと…御伽噺の王子様ってかんじだ」
「はは…そうかな。今のは?」
「ん…んー…なにかな……」
首を傾げた僕を夕は甘くとろけた碧眼で見つめ、今度は首に絡められた腕に噛み付こうとする。
なんだか大きな犬みたいだ。
「…僕の恋人か、な…あっ、…」
その目をスッと細めた夕。1度徐に腰を揺すられ、言葉が途切れる。
「…、……実はね…あの日のこと」
「…ん…」
「朝陽にとっては嫌な思い出かもしれないけど…俺にとってはいつ思い出しても、誇らしい思い出の1つなんだ」
「え…?」
「…1番大切な人を救えたこと。それが今でも誇り。…それに、あれがきっかけで朝陽と知り合って今こうしていられるわけだしね」
「夕…」
「…だから」
「だから、これからはあの日のことがフラッシュバックして…辛くなっても、俺と出会えたことを思い出して。そうしたらきっと辛くないし、俺も幸せ………ね、」
そう言って微笑んだ後、突然我慢できないといったように激しく繰り返される突き上げに舌を噛みそうになる。
「ぁ、夕っ…はやいっ…」
「…っ、はは。だって朝陽が、…あんまりに可愛いことを言うから」
「っん、ぁ…ぁ…う…すき、すき…っ」
「ん…っ、」
「…ぁっ、すきっ、夕…ゆう……」
「朝陽、…朝陽」
「夕っ…!あ、ああっ…」
弓なりに反った背中を支え、肌を滑る舌。
しかし―・・・果ててしまう、そう思った矢先
「…ん…ぁ…?」
突然律動と共にそれらを止めてしまった夕。
「ゆ、…な、なんで」
妙にリアルに感じるのは、僕の中で脈を打つ雄芯。ずくずくと塒(とぐろ)を巻く熱に冷や汗が伝い、心拍数が跳ね上がる。
「…あさひ、」
呼びかけも聞こえず下半身にのばした手でどろどろになった昂りを扱けば、それすらも止められてしまって。
…そして。
「……っ!!?」
不意に聞こえた、硬質な音に首を捻った僕は凍りついた。
何しろそこには、全く面識の無い第三者が立っていたのだから。
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