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2※
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長い長いキスだった。
「…っん、ぁ」
絡まりあった唾液は糸をひいて、僕らを繋ぐ。
足元で丸まったスーツを蹴り飛ばした夕は耳朶を齧った。背筋に痺れが走る。触れる壁が熱い。
夕の右手は器用に釦を外してゆく。スラックスから引っ張り出したシャツの中に、白い手が侵入してくるのが見えて青ざめた。
「やっ、…やだっ…」
アンダーシャツを捲り、皮膚の上を這う冷たい手が尖りをかすめる。熱く震えた腰を捕まえた夕は身体を反転させ、壁に手をつくように促す。
途端勢いを増して、ぐりぐりと擦られたそれが見るまでもなく、熱く腫れ上がっているのが分かった。
「ぁっ、夕…夕、だめっ」
そのままベルトのバックルへのびた手が下衣から素肌を解放する。
これ以上は、
「だめ、っ…夕、…ぁ…あぁっ」
跪いた夕の舌が秘部を這う。
くるくるとあたりを彷徨って、割り入った舌先が敏感な部分をつつく。
「っ…ゃ、ぁう…っ」
くだけた腰を支える為に爪を立てたのが間違いだった。
壁に擦れた肘と、突き出してしまった腰。夕の口に自ら擦り付けるような形に僕のなけなしの理性は爆発した。
「ぃっ、や、やらぁっ…ゆ…ぁ」
回らない呂律。本格的に、もう言葉でしか拒絶できない。
だめなのに、はなしをしないと、だめなのに
淫らな水温を立てて臀部に噛り付いた夕の長い指がつぷりと体内に入り込む。
同時に握られたペニスは既に硬くそそり立っていて、余裕の無い僕でも泣きそうになった。もう泣いてるけれど。
いつもは焦らすのに、今日は暇(いとま)なく与えられる刺激。巧みな手淫に垂れた蜜が床にポタポタと落ちてゆく。
「は…あさひ、かわいい…」
耳許で掠れた声が囁いた。
「ぅっ、ぁ…やぁ…」
深く埋め込まれた指が1本から2本になった頃。ずるりと抜き取られたそれの代わりに、熱く張り詰めたものが触れた。
「ぁっあ…ゆぅっ…」
「あさひ、
…ごめん」
しゅるしゅると数回扱かれて更に膨張したそれが、にゅるんと入ってくる。張り出した部分が一度入ってしまえばもうそこからは怒涛のごとき進撃だった。
びくびくと震える腕が、爪が壁に傷を付ける。
まるで、僕らみたいだ。
掴まれた腰が痛い。
反った背中を吸う夕はゆっくりとそれを出し入れする。
「あさひ」
「んぅ…」
「あさひ、あいしてる」
ぐいぐいと押し付けられる肌と肌が触れ合って、口からは飲みきれなかった涎が溢れ出る。
「愛してるんだ」
「ずる…い」
「うん」
「ずるい…ずるい…っぁあ、ん」
「あさひ、あさひ」
「…すき…ずるい…」
「うん」
「すきっ…ぁ、ああっ」
腰を打ち付けられて初めて、顔を上げた僕はこの状況をまざまざと見せつけられた。
丁度顔の高さに掛けられた円鏡。
涎で唇を濡らし、とろんとした瞳から涙を流す僕は壮絶にいやらしく、淫らな顔をしていた。
「綺麗だ、」
「ぁうっ」
「綺麗だよ、朝陽」
逸らせない視線を鏡の中で繋いで、1つになった身体を動かしあう。
絶頂へと促す夕の手付きが終わりを迎える頃、ふと廊下を人が歩く音が聞こえて僕はその場で凍りついた。
「――っ、ぁ…!」
「ん…」
止めると、思ったのに。
「っぁ…ん、んん」
掌で僕の口を塞ぎ、それでも激しく腰を打ち付ける夕は汗を散らしながら薄く笑っている。
あり得ない、そんな視線すら飲み込まれて、敏感な部分を執拗に突かれた僕は扉を閉じる音が聞こえたその瞬間
「ん、ん、っ――!」
促されるまま、白濁を放った。
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