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おかしいんだ
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「っは、っは、っは……ま、間に合ったぁ……」
「梓が起きないから」
「はぁ!?お前のせいだろ!!あんなことしてるから!!」
なんとか遅刻は免れたが、千隼には困ったものだ。
最近はどこでも俺に抱きついたり、キス……したり。
距離が近いというか、なんというか……
いつも通りだと思ったら急に変になるし、俺もなんだかおかしくなる。
「……の……まき……の……槙野!」
ハッとすると、目の前には山内の顔がすぐそこにあった。
「び、ビックリした……なんだよ山内?」
「なにって次体育だろ?着替え!つか、何度も呼んでんのに気づかないんだもんなー槙野ちゃん」
「え、そんな呼んでた?」
「うん20回ぐらいは。こうやってさ、槙野槙野槙野槙野槙野……」
お経を唱え始めた山内をスルーして俺はジャージ袋を握りしめる。
やっぱり変だ、俺……
何だろう、なんか痛くて……なんかモヤモヤして……心臓が胸がドキドキして。
「こ、これはもしや……!」
俺、病気!?
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