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危険な3日間
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翌日。
「晴、あずさに言いたいことあんだろ?ほら言ってみ」
千隼の後ろに隠れ、何かを言いたそうにしている晴くん。
俺は首を傾げて千隼を見るが、千隼はただ笑うだけで教えてはくれない。
「あ、あのねっ」
晴くんが俺に駆け寄ってきて、一枚のチラシを押し付けてきた。
「これに、行きたい……千隼兄ちゃんと、あずさと、ボクと……3人で」
チラシには『サクラ遊園地、ヒーローショー』と書かれていた。
3人で、3人で……3人で……っ!
晴くんの言葉に嬉しくてギュッと抱きしめる。
「全然いいよ!行こっか晴くん!」
「うん!」
「おい、俺にも」
「千隼にはしない」
ツーン、と跳ね返せばイラッとした表情を浮かべる千隼。
やば……怒らせた……?
「晴、お前は準備してきな」
「うん!」
晴くんがとたとた走っていった後、千隼が俺に一歩…一歩…と近付いてくる。
「ちょ、ち、近づいてくんな……!」
「だめ。お仕置き」
「俺が悪かったって!ち、千隼!」
「もう遅い」
壁に追い込まれ、ドンッと俺の真横の壁に千隼の手が押し付けられる。
「お前はもっと知った方がいい」
「な、何が……んっ!」
強引にキスをされ、一瞬の隙をついて舌を入れてくる千隼。
「ばっ……か、やめっ……んっ、ろぉ……!」
「うっせーよ」
「っんん!っはぁ……も、や……っ」
力が抜け、頭がボーッとしてきた時、やっと解放された。
「……好きだよ、梓」
ほら、ずるい。こういうところが……凄くずるいんだ。
「っ、俺はーーー」
「千隼兄ちゃん!あずさ!準備できた!」
晴くんの無邪気な声にハッとして、慌てて千隼を押し退ける。
「よ、よし!じゃあ行こうか!」
「うん!!」
何言おうとしたんだ……俺……
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