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「あ、しまった……………」
理は立花から自分の部屋について教えてもらっていなかったことに気がついた。とりあえず階段を降りて2階を探索していると、
「理!ごめんな、お前の部屋を教えてなかった。」
「立花さん、大丈夫ですよ。」
「二度手間かもしれないが、とりあえず3階に昇ってくれ。」
「はい、……立花さん、何かあったんですか?」
「えっ…」
理から見て、立花はうつむいて何か物悲しそうに思えた。
理が問うた時、確かに立花は動揺していた。
「何でもない、行くぞ。」
思いの外強くなった語調に立花はばつが悪かった。
理の心配そうな視線を感じながら二人は階段を昇っていった。
「ここが理の部屋だ。一応パートナーだからな。李久様とは向かいになっている。その隣の部屋が俺の部屋だ。」
「わかりました。こんな近くにあったんですね…。」
「大体の設備は整っているが、なんかあったら俺に言ってくれ。じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
ガチャ…
ドアを開けると、広々とした空間だった。
「うわぁ……」
細部に李久のこだわりを感じる部屋に少しだけ唖然とする。
机、椅子、…本が色々入っている本棚を見て理は思わずわくわくした。
本棚の隣には大きめの窓があり、そこから夜空が見えた。
少し曇っている。
綺麗な星空が見れないのは残念だが、それはそれで仕方がない。
明日はどうなるんだろう……
気持ちを押し隠し、理は無理矢理眠った…。
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