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スマイル
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「えっと…あなたのスマイルください。」
今、コンビニでバイト中の俺の目の前に、こんなイケメンいるのかってくらいのイケメンがいる。
それも、意味不明なことを言って…
よくよく相手を見れば、隣の共学高校の奴じゃないか。それに、入り口付近にそいつの仲間らしき奴らが肩を震わせてこっちを見ている。
なるほど、罰ゲームか…
こんなイケメンも罰ゲームすることもあるんだな。
にしても困った。俺は学校の奴らに笑うなと言われている。何故だか知らんが、血の海になるらしい。したがって、笑っても大丈夫なようにマスクをしている。
正直、マスクを取るのが面倒だ。
だが、折角こんなイケメンが頼んでるんだ。可哀想だからその罰ゲームに乗ってやろうじゃないか。
「あー…ええっと、俺ので良ければ…」
取り敢えず、マスクを外した。マスクを外しただけで相手は固まった。
スマイル見せる前から心臓を固めてしまったよ…
俺はまるで石像のように固まってしまったイケメンに向けてにっこりと軽く微笑んだ。
その途端、イケメンは血を流すことは無かったが、口元を手で覆い、店をダッシュで出て行った。
俺は何が何だか分からずポカーンとしていた。
取り敢えずわかったことは、俺のスマイルは吐きたくなるほどヤバイらしい。
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