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避けてきた記憶3
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ある日のことだった。
僕のいた施設から連絡がきた。
僕の叔父を名乗る人が現れたと。
その人が僕に会いたいと言っていること。
最初僕は断っていた。
でも、どうしてもとの事だったので会うことになった。
初めて会ったその人の印象はとても優しそうだった。
最初の方は、お母さんと白夜と極夜と叔父さんと僕で5人で会っていたけど少しずつ僕がなれてきたのもあって徐々に叔父さんと2人で会うことも増えた。
2人で会うと叔父さんはお母さんの話をたくさんしてくれた。
とても優しく楽しい人だったこと、たまにイタズラをしては怒られていたこと、とても可愛い人だったこと、お母さん達の両親(僕の祖父母)が亡くなったときにせっかく受かった大学をやめて叔父さんと暮らして行くために仕事を始めてくれたこと。そして最後に必ず僕に言うんだ。
「琥波瑠の顔は姉さんに本当そっくりだね」
と。
叔父さんから聞いたお母さんのお話はとても優しそうでいい人そうで....
なんで僕は捨てられたのかわからなくなった。聞く限りは人を見た目で判断しなさそうなのに。そんな人が捨てたくなるほど僕は気持ちが悪かったのだろうか。
叔父さんもとても優しくしてくれた。
何度も会って何度も一緒に遊びに行った。そんなとき叔父さんに泊まりに来ないかと聞かれた。
叔父さんのことは嫌いじゃなかったし、だから行くと言った。
でも今考えたらそれが間違いだったんだ。
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