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お手伝い
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「おーい、誰だ~!」
先生がそう叫ぶ。
「もう大丈夫そう?」
優輝君がそう言って、心配そうに僕をみる。
「うぅっ....ひっく...だいじょうぶ...だよ...」
「本当?」
「う...うん」
そう答えると、優輝君がゆっくりと僕の頭から手を離す。
「おーい、誰だ~!」
「は、はい。ぼくです」
「おお、お前か。なんで涙目なんだ?」
「い、いや、あのその」
「まあ、いいや。はやく前来て、手伝って」
「はい」
僕が前に出ると、視線が一斉に僕に集まる。
クラス「かわいい...」
もうやだ。泣きそう....
そう思っていると
「はい、これ」
先生はそう言って名前のマグネットを僕に渡す。
「へ...?」
「名簿作んないとだから、あいうえお順に並べて」
手伝いってそんな事なの?自分でやればいいのに...
「なんで、僕なんですか?」
先生には少し慣れ普通に話せた。視線は恐い。
「俺、漢字苦手。名前読むのとかもっと苦手」
「そうですか。わかりました」
教師は、まあいいとして、よく優の方のしかも担任になれたな。と、思った。
速く終わらせよう。この視線はもう嫌だ。
相河..朝倉..五十嵐..岩澤..次が僕で..大石..金子..木村..駒田..小山..杉浦..内藤..中村..あ、次虹輝君たちだ。虹輝..透輝..優輝..濱田..日比野..平川..廣田..堀川..牧野..増永..森長..山田..山本..脇山
27人をささっと並べて先生に渡す。
「はやっ!1分もかかってないじゃん。サンキュな」
「戻っていいですか?」
「うん、お疲れ様」
席に戻ると優輝君が
「お疲れ様、可愛かったよ。クラス中琥波瑠に惚れたかもね」
と、言うので
「からかわないで!」
と、叫んでまたも視線を集める事になった。
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