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久しぶりに…
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黒子side
何故僕なんかが?
「テツヤ、君は 行き詰まっているね?」
え?
「黒子テツヤ、君の名前は知ってるよ
バスケの申し子、バスケ界では知らない人はいない」
「僕の事…知ってるんですね」
「友達にバスケしてる子がいてね。その子に聞いたんだ
バスケの強豪校にいるエースで、一年なのに主将
している天才スコアラー
そして、もう一つのスタイル、パスを駆使した、パスのスペシャリスト
黒子テツヤ別名、幻の6人目 」
「その通りです。でも僕は…」
でも僕は、仲間から道具としてしか存在していない
ただボールを回せば点を取ってくれると思われている
実際に、決めるし、勝つのが嬉しいから
誰であっても手を抜いた試合をしたくない
でも僕は誰よりも強かった
自分の力で試合すれば相手は諦める
でも手を抜きたくない
そんな感情が心の中で葛藤する
今は中学2年の夏
1年の夏IH優勝、冬WC優勝、今年IH優勝
最近、バスケに真剣になれず、1人で練習していた
今はその帰りだった
「その悩み事、帝光学園に行けば解消される」
どういうこと?
「大会と重なってバスケの試合には出ていないけど、うちの学園にもバスケの強い子がいる
楽しいと思うよ
どう?入る気になった?」
神童さんの言葉に僕の胸は熱を帯びた
挑戦心が胸を滾らせる
それと同時に、僕のこの絶対味覚と絶対嗅覚
活かせるのなら活かしてみたい
「分かりました、よろしくお願いします!」
神童さんはパアッと笑顔になった
「明日、君宛にこの学園の詳しい説明の書類を送るよ
住所教えてもらっていい?」
「はい」
自分の住所を書いて、僕は家への帰路に戻った
久しぶりに
僕は
笑った気がする
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